序章

文字数 571文字

 この辺りの銀河系は、かつて、ある特殊な能力を持った人々が支配していた。その人々は、自身の想像力(イマジネーション)を現実にできる能力を持っていた。

 例えば、ある一族は、物質の組成を想像(イメージ)して、自由にものを創造する(クリエイション)ことができた。また、ある一族は、己の体を想像(イメージ)した現象、例えば風に変化(チェンジ)することができた。

 そして、人々にもっとも大きな影響力を与えたのは、自身が想像(イメージ)したものを他の人々の精神に投影して、人々を支配する(ドミネイト)能力だった。

 彼らは能力を結束して協力し、この辺りの銀河系を支配していた。そして、それらの能力を持った人々は、イマジナリーズ(空想する者)と呼ばれていた。

 しかし、突然、彼らの支配は終わりを告げた。支配していた銀河系の人々を残し、イマジナリーズたちは、歴史の表舞台から姿を消してしまった。その理由を知るものは誰もいなかった。

 そして、イマジナリーズたちの支配が終わってから数世紀がたった頃、再び彼らが少しずつ姿を現すようになった。しかし、それはあくまでごく少数で、とても銀河系全体を支配するような規模ではなかった。時の支配者たちは、その特殊性に目を付け、彼らの能力を手に入れたいと考えるようになった。

 これは、そんな頃の銀河系を舞台にした、あるイマジナリーズたちを主人公にした物語である。


to be continued...
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み