第4話 【映画評】ドゥグ(2021.12.17記)

文字数 905文字

【東京ドキュメンタリー映画祭2021の上映作品です】

1.作品データ

題名;ドゥグ(副題)ガフリナの祖霊信仰
監督;冨田晃
制作;2021年
上映時間;39 分

2.映画祭の資料より

[内容紹介]
中米ホンジュラスの少数民族ガリフナは、敬虔の念をもってさまざまな祖先崇拝儀礼をおこなう。発端は、災いがつづくことだった。娘は、亡き祖母が夢に出て寝付けぬ日々をおくっていた。そして、娘の母親の足が腫れ、叔父が交通事故にあうのだった。祭司は、祖母の怒りであるという。そこで、祖母の子や孫が集まって、祖霊を招き、もてなし、願いを聞き、送り返す儀礼ドゥグを4日間にわたりおこなった。

[監督のことば]
中央アメリカのカリブ海沿岸に住むガリフナ人の宗教は、西アフリカおよびカリブ海セント・ビンセントからもちこんだものに、ハイチのブードゥーやキリスト教カトリックが習合した独自なものです。30年ほど前、私はガリフナに出会い魅了されて以来,ガリフナの歴史や文化を研究してきました。本作は、私がガリフナ研究を本格的にはじめた頃に撮影した映像を2021年に編集したものです。

[監督プロフィール]
冨田晃
1963年浜松生まれ。1989年に協力隊員としてホンジュラスに派遣。以来、ガリフナ研究をライフワークとする。(CD)『カリブ海 ガリフナ族の歌声』ビクター(1994),(写真集)『GARIFUNA こころのうた』現代企画室(1995)、 (論文)「ガリフナの祖霊信仰・ドゥグ」『季刊民族学』(1995)、(論文)「ヨーロッパの鏡像、カリブとカニバル」『思想』(2020)

3.兎平亀作の意見です

トランスは特殊能力じゃなかったのだと知った。
それを必要としている人々にとっては「ちょっとハメを外した盆踊り」程度の、日常の延長にあるものだったのである。

トランスはシャーマンが単独で行うものではなく、参加する大衆の熱気の渦みたいなものなのではなかろうか。
シャーマンの役割は、交通整理のための信号機みたいなものだ。

今の日本に、そういう意味でのトランスはあるか?
サッカーの試合くらいなものではなかろうか。
(野球はルール上の工夫で、トランスが発生しにくくしてある。)
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