第1話 雨女さまの来訪。

文字数 227文字

祖父母のレストランは、なぜか雨の日は客が多い。
理由は不明だ。

女子中学生シェフのかすみが、レストランの厨房に入ると、バイトをしてもらってる女子高生のひよりが小声で言った。

「また来てるよ、雨女さま」

雨の日になると必ずくる女性客だ。
着物を着て大きな赤い傘を持っているから、それはそれは目立つ。

そして晴れの日に、絶対見かけない。
「注文、行って来るね」
ひよりは、注文を取りに行った。

なぜ雨女さまは、なぜ雨の日にだけ来るのか?
かすみは、準備をしながら考えた。


つづく 
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登場人物紹介

かすみ。中学生。祖父母のレストランを手伝っている。

那実人(なみと)。離島からの転校生。まだ街に慣れてない。

無理に都会的な服を着ている。

ひより。レストランでバイトする女子高生。かすみのお姉さんの様な感じ。

雨女さま。雨の日にだけレストランに来る。愛車はラパン。

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