第3話 まるでわたしの背後の何かを見ているみたい。
文字数 326文字
「わたしの家ね、レストランやってるんだけど、雨の日に限ってやってくる客がいるのね。わたしたちは勝手に雨女さまって読んでるんだけど、なんで雨の日にだけやってくると思う?」
わたしの話に、那実人くんはチラッと横目でわたしの瞳を見つめた。
この距離で見つめられるとは思わなかったので、ドキッとした。
ん?違う、視線が合ってない。
まるでわたしの背後の何かを見ているみたい。
鋭く心に突き刺さる視線だ。
痛みこそはないが、まるで銛で突き刺され絶命した気分だ。
那実人くんは空にあるネジを回すように、親指と人差し指を回し、
「違うよ、その人は雨女さまじゃない」
「ん?」
「問題はもっと大きい」
「えっ?」
わたしはちょっと軽い話題作りの話を、しようとしただけなの。
なんか・・・
つづき
わたしの話に、那実人くんはチラッと横目でわたしの瞳を見つめた。
この距離で見つめられるとは思わなかったので、ドキッとした。
ん?違う、視線が合ってない。
まるでわたしの背後の何かを見ているみたい。
鋭く心に突き刺さる視線だ。
痛みこそはないが、まるで銛で突き刺され絶命した気分だ。
那実人くんは空にあるネジを回すように、親指と人差し指を回し、
「違うよ、その人は雨女さまじゃない」
「ん?」
「問題はもっと大きい」
「えっ?」
わたしはちょっと軽い話題作りの話を、しようとしただけなの。
なんか・・・
つづき