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文字数 470文字



「おーい、サクヤ? サクヤく~ん?」
「コイツ、顕微鏡、(のぞ)いたっきり、意識戻ってこないぞ」
「なぁ、あの看護学部の子とどうなったか聞いたヤツいる?」
「食ったのか? 食われちまったのか?」
 興味津々と、じーっと見る4人。
 4人は肩を組み、ヒソヒソと話し合う。


「あれ~、美亜さんが外歩いてる~!」


 ……美……亜……さん?


「美亜さんっ、どこっ!?
 ばっと席を立ち、4階の実験室の窓から身を乗り出す、俺。
 俺のいる理学部と、美亜さんのいる看護学部は道路を挟んで、すぐ近くにある。
 一人でいる、チャンスっ!

「美亜さん! 美亜さ~ん!」
 必死で手を振るものの、まったく気づかない。
 ……逃がすものかっ!

「ちょっと行ってくる!」
 実験をそっちのけにして、外へ飛び出す。
 正直、こんなに何かを欲しいって思ったことはなかった。

「えっ、サクヤ! あとは結果だけだって……」
「マジでいたのか」
「俺ら、すごくね?」
「アイツ、単位ギリギリだって言ってなかった?」

「…………」



***
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登場人物紹介

美亜

(橋本美亜)

サクヤ

(横瀬咲哉)

ケイゴ

(柿崎敬吾)

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