第7話

文字数 312文字

真奈ちゃんが泉へつくと、そこには一枚の立て札がありました。
「このザルに水をくんで、北の方角に進みなさい」
ザルは泉のふちに置いてありました。ザルというくらいですから、もちろん穴があいていて、水をくめば、すぐ穴から抜けてしまいます。
「こんなもので水をくむなんて、無理に決まってるよ」
ソワソワはふうっと溜息をつきました。
「う〜〜〜〜ん……」
真奈ちゃんはしばらく考え込んでいましたが、小さい頃に聞かされた七夕のお話を思い出し、そうだっと両手をぽんと叩きました。
「紙に油をぬってひくのよ」
真奈ちゃんとソワソワは、植物の種から油をとって紙にぬり、それをザルに敷きました。
「やったね!」
見事、ザルの中に水が入りました。
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登場人物紹介

真奈:

夢の中で不思議な世界に迷い込んだ小学生。

妖精の姿で、王様、お后様からの依頼を解決しようとする。


(その他の登場作品)

おかしな神社の不思議な巫女たち高校生になった彼女が準レギュラーとして登場しています。

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