第3話

文字数 470文字

先生、お願いします。
うん、こんかいは、どうされました?
困ってるんだ。
何を?
金が、ないんだ。
はい、次のかたー
ま、待ってくれ、前回の事は謝るよ。
それに、次の患者なんて、居ないじゃないか。
居ないようで、居るようで…
やっぱり居ないね、ごもっとも。
僕はどうにも貧乏症という重病に冒されてるっぽいんだ。
へえ
良くあるケチの言い換えとは違う、本当の貧乏症なんだ。
ほお
何故かいくら働いても金が入って来ないし、なんだか進んで貧乏くじばかり引いてる気がするんだ。
Hey
Ho
Hey
Ho
聴いてる?頼れるのは先生だけなんだ。
このままじゃ死んでしまいそうな気がしてるんだ。
ヘーイ
ホー
ヘーイ
ホー
ヘーイ
ホー
ヘーイ
ホー
ヘーイ
ホー
ヘイヘイホー ヘイヘイホー
チッ、どうしたんだこのジジイ。
まるでオートパイロットだ。
話になんねえ、この薮医者が!

(先生、今回は良くやったわ。単に写し鏡に取り込まれて幽体離脱してるだけでしょうけど。この隙に、って、わたしったら、えっちね)
ぽっ
ん?なんだね、今のぽってお
ぷすり
はあい、いいコはおねんねでちゅよー
いや、きみ、しご と 、がっ
がくん
ビクビクっ
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