第2話

文字数 486文字

先生、僕は困った事に人より能力が高いんだ。
まず、頭が良い。
だから先回りしてあれこれ考えて失敗しちゃうんだ。
次に、身体能力も高い。
セックスならずっと、いくらでも出来るんだ。
そして何と言っても精神力。
その忍耐力たるや。
まるで無実の死刑囚としてまいにちまいじまいふんまいびょう注がれ続ける蔑視と嘲笑。
それに耐えられるのは、僕しか居ないんだ。
ねえ先生?
そんなパーフェクトヒューマンが不遇に10年在るのは、世の損失だと思わないかい?
能力のない奴らが徒党を組んで、僕の足を引っ張り邪魔をする。
邪魔すんなボケ!
誰か助けてくれるはずなんだ。
ねえ、先生?
先生はどうだい?
なに?
金が無い?
借金だらけ?
じゃあ用はないや。
さっきまでの話、忘れてね。
念の為注射打っとこう。

ぷすり。

じゃあな。



きゃあ先生、どうしたの?!

あ、う、ここはだれ?わたしはドコ

ん、酒臭。
また現実逃避してたのね。
もう、かわいいんだから。
でもお酒はほどほどにね。
先生だけの身体じゃないんだから(ぽっ)

アラ、わたしったらなんてこと。
先生、今の話忘れてね。
念の為お注射打つわね。

ぶすり。

あがが(ピクピク)

じゃ、お疲れさま。
またあしたー
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