第6話

文字数 555文字

はい、次のかたー。

はい、次のかたー。

はい、次のかたー。

はい、次のかたー。

はい、次の…

ガチャ、ビクッ「ああ、なんだ君か。患者かと思って焦ったよ。患者が来たときの為に極めて落ち着いた声がけする練習に余念のない医者なんて、Google Mapの口コミで死ねとか書かれちゃうだろうからね」
「せんせ、今日はお話があります」
「なんだい、かしこまって」
「わたしもここの給料はアテにしてないし、どうせ患者も居なくて来てもしょうがないから自分で稼いでるの。それでも先生目を話すとお酒飲み過ぎちゃうし、心配だから時々ドアの向こうから悲しい一人芝居の様子を窺っては引き返してるんだ。だけどね、新学期、子供たちにお金がかかって、わたしも辛いんだ。先生のみんなの苦しみを掬いとって寄り添って、もっと深くご自身苦しんでみんなの役に立ちたいって考えは尊敬してるし、すきだよ。だけどやっぱりこのままお金がなければ何も出来なくなっちゃう。つまり、いい加減目を覚ませ金色夜叉があーーーーーーーーーーーっ!役に立ちたい?勃つのはちんぽばかりじゃねえか。アラ失礼。はしたないわね、わたしったら」

…うん、お金。

(あら、しょんぼりしちゃった。ちょっと言い過ぎたかも。でもわたしも限界で先生にしかぶつけられなかったの。わたしもなんか書いた方が良いかしら?)
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