一文小説集「風」等三篇

文字数 108文字

「風」

 扇風機の葬式の日は、風が強かった。



「超」

 今年も誕生日に、油性ペン片手に墓地に行ったが、とうとう僕の身長は父の墓石を超えてしまった。



「ご自由に」

 病院の前の「ご自由にどうぞ」の手術台が、今日は赤く汚れている。
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