一文小説集「ぼろぼろ」等三篇

文字数 158文字

「ぼろぼろ」

 ぼろぼろのお婆さんがコンビニで、三角形のおにぎりを手に取り、丸い形に握り直そうとして、店員に止められていた。



「吊り革」

 混んでいるのに誰も触れない吊り革を握ったら、その瞬間、「ありがとうございます」と車内アナウンスが流れた。



「友情」

 夏祭り、のれんに「友情」と書かれた屋台で、病気の金魚が売られている。
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