第20話:不景気時の金価格の上昇

文字数 1,730文字

 米製造業では資産規模で最大の倒産劇となったGMも7月10日、「シボレー」などの優良ブランドを引き継ぎ、政府が過半数株を握る「新生GM」として再出発を果たした。

 20世紀の米産業界をリードしてきた米自動車大手3社のクライスラーが4月30日、GMが、6月1日、会社更生手続きの適用を申請、経営破綻。環境対応車など新時代への取り組みの遅れや金融危機とその後の景気後退に見舞われたことが原因。

 米国経済の地位低下を象徴する出来事となった。クライスラーはイタリアの自動車大手フィアットと包括提携して、6月10日、新会社クライスラーグループが誕生。

 大恐慌以来の深刻な景気後退に見舞われた米国で2月、過去最大となる7872億ドル「約70兆円」規模の景気対策法が成立した。家計、企業向けの減税に加え、1200億ドルを投じてブロードバンドインターネットなどのインフラ整備を推進。

 地球温暖化防止に向けて環境、エネルギー分野に重点投資する、「緑のニューディール」の目玉事業も盛り込まれた。景気対策の効果もあり、米国経済は7~9月期にプラス成長に回復した。

 オバマ大統領は、景気対策を通じて2年間で350万人以上の雇用維持・創出を目指すとしたが、11月の失業率は10%と、高止まりしたまま。二番底懸念がくすぶる中、経済の約70%を占める個人消費を中心とした本格的な景気回復への道のりは依然として厳しい。

 トヨタ自動車も純損益が2兆円以上悪化し、約4369億円の赤字に転落した。各社は過剰な在庫の絞り込みに加え、経費の圧縮を迫られた。ソニーが1万6千人の削減に踏み切るなど、雇用不安は非正規労働者だけでなく正社員にも波及。

 春闘では未曽有の危機を乗り切るため、ベースアップを見送るだけでなく、電機大手のように定期昇給を凍結する動きも広がった。急激な業績悪化の責任を取り、大手企業のトップ交代も相次いだ。トヨタでは豊田章男新社長の誕生となった。

 不景気時の金「ゴールド」頼みとは良くいったもので、昨年10月下旬に四宮が、購入した金「ゴールド」価格連動型投資信託の価格が急上昇していた。これを見て、景気と金が反比例する意味が、やっと理解できた。

 こうして、2010年を迎えた。1月12日、16時53分、西半球の最貧国であるカリブ海のハイチでマグニチュード7の強い直下型地震が発生。推定25万人が死亡し、20世紀以降最悪の震災となった。

 震源は首都ポルトープランス近郊。被災者は人口の3分の1に当たる約370万人と見積もられている。今も130万人以上が劣悪な環境下で避難生活を強いられている。10月には追い打ちをかけるようにコレラが大流行し2千人以上が死亡した。

 慢性的な政情不安が、国土を荒廃させ、被害を大きくした側面もあり、来年1月に選ばれる大統領には、政情安定化とともに早急な社会資本整備が、求められる。

 1月19日、日本航空が、会社更生法の適用を東京地裁に申請、経営破綻。負債額は約2兆3千億円と事業会社では過去最大であった。そのため京セラ創業者の稲盛和夫氏を会長に迎えた。

 政府が出資する企業再生支援機構の下で、再建を目指している。事業規模を3分の2に圧縮するとし、内外45路線からの撤退やグループで、約1万千人の人員削減など抜本改革に着手。

 パイロットや客室乗務員の退職数は目標に届かず、最大2百人を整理解雇する。更生計画は債権放棄に応じた銀行団などの合意を得て11月末に確定。支援機構は公的資金3500億円を出資した。11年3月末に更生手続きを終結し12年中の再上場を目指す。

この年、気象庁の長期予想を見て、猛暑が来ると感じ、牧場の支配人が、四宮にアイスクリームの大型製造装置を購入したいが、6千万円、かかるので、融資してほしいと言われた。

 現在、融資できるは1千万円までと言うと、それだけでも融資してと言われ、了解した。その後2,3月にかけてアイスクリームの大型製造装置を牧場レスとランの中に、設置した。

 すると予想通り、5月の連休から、大勢の観光客が来て、アイスクリーム、ジェラードが飛ぶように売れた。そのため、牛乳の製造の方が、落ちたが、問題が、起きることなかった。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み