付録2のつづき ミムラのネーミング実践例:『ジークフリート・ノート』シリーズ

文字数 1,657文字

『ジークフリート』シリーズのキャラクターたちの名前は、

1.バレエ『白鳥の湖』に登場する人たち

2.バレエ『眠れる森の美女』&『くるみ割り人形』に登場する人たち

 ※1と2は作曲家が同じチャイコフスキーさん
3.チャイコフスキーさんに関係のある、実在の人たち
4.その他

この4種に分けられます。
お読みくださった皆さまに「ははーん」と思っていただきたくて書いてます。
どれだけおわかりいただけたでしょうか?
グループ1.バレエ『白鳥の湖』に登場する人たち

ジークフリート(主人公の王子)
オデット/オディール(王子と恋に落ちる白鳥姫/黒鳥姫)
ロットバルト(悪魔)
ベンノ(王子の友人)
グループ2.バレエ『眠れる森の美女』&『くるみ割り人形』に登場する人たち

『眠れる森の美女』
オーロラ(主人公の王女)
デジレ(王女と恋に落ちる王子)

『くるみ割り人形』
クララ(主人公の少女)
ここまでは簡単だと思いますけど、グループ3と4は少しひねりが入ってます。
グループ3.チャイコフスキーさんに関係のある、実在の人たち

ファニイ……ファニイ・デュルバッハから。
チャイコフスキーさんが幼いときの、家庭教師さんのお名前です。
とても素敵な女性で、チャイコフスキーさんは大きな影響を受けたらしいです。

マリウス……マリウス・プティパから。
チャイコフスキーさんのバレエを振り付けた、偉大な振付師のお名前です。

クローディア……クロード・ドビュッシーから。
これ解った読者さま凄い、ジークフリート検定特1級をさしあげます!(なんじゃそりゃ)
フランスの作曲家として名高いドビュッシーさんですが、若い頃、『白鳥の湖』ピアノ版をいちはやくヨーロッパに紹介しているんです。
グループ4.その他

エリーザ……
アンデルセンのメルヘン「白鳥の王子」の主人公の王女(のちに王妃)。
往年の名ソプラノ、エリーザベト・シュヴァルツコップさんのイメージも入っています。

ロットバルトの本名ディートリヒ(愛称ディーディー)……
往年の名テノール、ディートリヒ・フォン・フィッシャー=ディースカウさんからいただきました。

フリーディ……
現シュトゥットガルトバレエ団のプリンシパルである天才ダンサー、フリーデマン・フォーゲルさんからいただきました。

アンネ=ゾフィー……
当代の名ヴァイオリニスト、アンネ=ゾフィー・ムターさんからいただきました。

テオドール(愛称テオ)……
これ解ったかたもジークフリート検定特1級です!(だからなんだそれはって)
わかったかた?
手をあげてくださーい!
まさかいないだろうと思っていたら、
ある友人にあっさり正解を当てられてしまったんです!(驚)
だから皆さまの中にもいらっしゃるかも……

ダルダルダルダルダルダルダルダル←ドラムロール
テオドール(愛称テオ)……
正解は、ゴッホの弟です!

天才画家フィンセント・ファン・ゴッホは、
生涯にわたって弟テオドルスに迷惑をかけつづけ
精神面でも金銭面でも支えられつづけました。
というわけで、天才で破天荒な兄ディーディーを支える役どころとして、
もう「テオ」って名前しか浮かばなかったんです。

敬愛するアーシュラ・K・ル=グウィンさんの愛息子、
セオドアさんのイメージも入っています。
(セオドアは英語読みで、ドイツ語読みするとテオドールです。)
いかがでしたか?
全問正解のかた、または他が不正解でも「テオ」を正解できたかたはお申し出ください。
お礼として、お好きなキャラクターを一人お選びください。
彼/彼女から愛をこめて投げキスをお贈りいたします!
ということで、付録「ネーミングについて」お送りしました。

この後、『ダブルダブル』のキャラクターたちについても書いてみたのですが、
話が複雑になりすぎたので、別に作品を立てることにしました。
近いうちにアップします。
近いうちに……
はい、近いうちに。
少なくとも、地球の滅びる前に!(何言ってる)
ともあれ、最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
ヒツジの創作論シリーズ、
ひきつづきお楽しみいただけたら嬉しいです。
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登場人物紹介

ミミュラ

このチャットノベルの管理人。ときどきアマビエに変身する。
ヒツジのくせに眠るのが下手。へんな時間に起きてしまったり寝てしまったりする。
みかんは、へたのないほうからむく派。(白いすじも食べるよ)

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