第２２話：リーマンショックとＪＡＬの倒産
文字数 2,052文字
これも問題視されることになった。サブプライムローンはローンを組む際にも複雑なシステムでわかりづらいのも問題だったと言われている。最後までサブプライムのシステムを理解していなかった債務者が大勢いるほど、パリバショックから一連の破綻を招く根本的な原因はまさにサブプライムローンの仕組み自体にあったと言える。
サブプライムローンは信用力の低い個人向け住宅ローンであり金利や貸出条件なども個人によって大きく差が出て貸し付けの際の年利も幅広かったのが特徴。信用力が低い債務者ほどローンの金利が高く設定され返済が滞るとその分の遅延損害金を支払うことになる。また、その他の債務者への貸付けでも金利は高めに設定されていたが、特別に最初の数年間は金利が低く設定されていた。
所得が低い層でもはじめはローンの支払いができるものの多くの債務者の金利が高くなった頃、アメリカの不況が深刻化し最終的には多くの債務者の支払いが滞ってしまった。パリバのファンド凍結は、やはり米国を始めとしたサブプライムローンが原因でもあり、パリバのファンドも米国同様に収入が低い所得者に対して高額な物件のローンを組ませていた事実もあった。
つまり米国の審査基準とパリバの審査基準が同じようなローンの貸付基準だったことも原因となった。米国の不景気なニュースをそのままヨーロッパ、世界でも同じように二次的に起こった。不幸中の幸いで、日本の金融機関は、アメリカのＣＤＳ「不動産担保ローン」に手を出すだけの余力が、既になかった。そのため、この荒波を直接、被ることは、一部の金融機関を除いて、ほとんどなかった。
まさに、そう言う意味では、不幸中の幸いであった。日本では、日本法人のリーマン・ブラザーズ証券が戦後の大型倒産で歴代２位の負債３兆４３１４億円を抱え民事再生法を申請した。その後、９月２４日、福田康夫首相が辞任し麻生太郎内閣が発足した。１０月、日本人としては史上最多の４人「アメリカ国籍１人含む」がノーベル賞を受賞した。
南部陽一郎・益川敏英・小林誠が日本出身者で初となる３人同時によるノーベル物理学賞を受賞し下村脩がノーベル化学賞を受賞した。１０月２８日、株価大暴落により日経平均株価が２６年ぶりに７０００円を割り６９９４円となった。
やがて２００９年が明けた。２月２３日、アカデミー賞で「おくりびと」が日本映画では５４年ぶりとなるアカデミー外国語映画賞を受賞した。３月１０日、日経平均株価がバブル経済崩壊後最安値を更新した。８月３０日、第４５回衆議院議員総選挙の投票が行われ開票された。同時に最高裁判所裁判官国民審査も行われた。投票率は６９.２８％。
期日前投票には、前回、第４４回衆議院議員総選挙比５０２万２０１９人増の１３９８万４８６６人となった。いずれも小選挙区比例代表並立制となり第４１回衆議院議員総選挙以降で過去最高を記録した。選挙結果、民主党は結党以来の大勝、自由民主党、公明党は結党以来の大敗を喫した。議席数は民主党が３０８議席を獲得し、議席占有率は６４.２％に及んだ。
単一政党が獲得した議席、議席占有率としては現憲法下で行われている選挙としては過去最高であった。社会民主党や日本共産党は選挙前勢力を維持、国民新党は１議席減らした。一方、自民党は１１９議席を獲得したが公示前議席より１８１減の惨敗。連立与党の公明党は公示前議席から１０議席減の２１議席となった。
９月９日、第４５回衆議院議員総選挙の結果を受けて民主党、社会民主党、国民新党の党首会談において新しく発足する政権に３党による連立政権を組むことで合意した。９月１６日、麻生内閣が総辞職し民主、社民、国民の３党による鳩山由紀夫内閣が成立し１５年ぶりの非自民政権が誕生した。メジャーリーグ・マリナーズ所属のイチロー選手が日本人最多となる通算２０８６安打「当時」を記録した。
さらにメジャーリーグ日本人初の２０００本安打、メジャーリーグ新記録となる９年連続２００本安打を達成する。２００９年５月１５日には「小野田寛郎の日本への遺言」と題した講演を２時間に渡って行った。やがて２０１０年となった。１月１５日、民主党小沢一郎幹事長の資金管理団体の政治資金収支報告書に４億円の収入を記載しなかった政治資金規正法容疑で小沢の元秘書の石川知裕衆議院議員ら３人を逮捕した。
１月１９日、日本航空が会社更生法の適用を申請し事実上、倒産した。６月８日、鳩山由紀夫に代わり菅直人が内閣総理大臣に就任し菅内閣発足そた。７月～８月「夏季」、日本で記録的な猛暑となった。８月１６日、４月～６月期の実質ＧＤＰドルベースにて日本は中国に抜かれて世界３位になった。
２０１０年７月当時、小野田寛郎さんは、東京都中央区佃在住だった。愛媛県議会議員、森高康行を始めとして政界とも交流をもつ。７月１１日、第２２回、参院選が実施され民主党が惨敗、自民党が勝利し、参院の民主党が１０６議席、自民党が８４議席となった。
サブプライムローンは信用力の低い個人向け住宅ローンであり金利や貸出条件なども個人によって大きく差が出て貸し付けの際の年利も幅広かったのが特徴。信用力が低い債務者ほどローンの金利が高く設定され返済が滞るとその分の遅延損害金を支払うことになる。また、その他の債務者への貸付けでも金利は高めに設定されていたが、特別に最初の数年間は金利が低く設定されていた。
所得が低い層でもはじめはローンの支払いができるものの多くの債務者の金利が高くなった頃、アメリカの不況が深刻化し最終的には多くの債務者の支払いが滞ってしまった。パリバのファンド凍結は、やはり米国を始めとしたサブプライムローンが原因でもあり、パリバのファンドも米国同様に収入が低い所得者に対して高額な物件のローンを組ませていた事実もあった。
つまり米国の審査基準とパリバの審査基準が同じようなローンの貸付基準だったことも原因となった。米国の不景気なニュースをそのままヨーロッパ、世界でも同じように二次的に起こった。不幸中の幸いで、日本の金融機関は、アメリカのＣＤＳ「不動産担保ローン」に手を出すだけの余力が、既になかった。そのため、この荒波を直接、被ることは、一部の金融機関を除いて、ほとんどなかった。
まさに、そう言う意味では、不幸中の幸いであった。日本では、日本法人のリーマン・ブラザーズ証券が戦後の大型倒産で歴代２位の負債３兆４３１４億円を抱え民事再生法を申請した。その後、９月２４日、福田康夫首相が辞任し麻生太郎内閣が発足した。１０月、日本人としては史上最多の４人「アメリカ国籍１人含む」がノーベル賞を受賞した。
南部陽一郎・益川敏英・小林誠が日本出身者で初となる３人同時によるノーベル物理学賞を受賞し下村脩がノーベル化学賞を受賞した。１０月２８日、株価大暴落により日経平均株価が２６年ぶりに７０００円を割り６９９４円となった。
やがて２００９年が明けた。２月２３日、アカデミー賞で「おくりびと」が日本映画では５４年ぶりとなるアカデミー外国語映画賞を受賞した。３月１０日、日経平均株価がバブル経済崩壊後最安値を更新した。８月３０日、第４５回衆議院議員総選挙の投票が行われ開票された。同時に最高裁判所裁判官国民審査も行われた。投票率は６９.２８％。
期日前投票には、前回、第４４回衆議院議員総選挙比５０２万２０１９人増の１３９８万４８６６人となった。いずれも小選挙区比例代表並立制となり第４１回衆議院議員総選挙以降で過去最高を記録した。選挙結果、民主党は結党以来の大勝、自由民主党、公明党は結党以来の大敗を喫した。議席数は民主党が３０８議席を獲得し、議席占有率は６４.２％に及んだ。
単一政党が獲得した議席、議席占有率としては現憲法下で行われている選挙としては過去最高であった。社会民主党や日本共産党は選挙前勢力を維持、国民新党は１議席減らした。一方、自民党は１１９議席を獲得したが公示前議席より１８１減の惨敗。連立与党の公明党は公示前議席から１０議席減の２１議席となった。
９月９日、第４５回衆議院議員総選挙の結果を受けて民主党、社会民主党、国民新党の党首会談において新しく発足する政権に３党による連立政権を組むことで合意した。９月１６日、麻生内閣が総辞職し民主、社民、国民の３党による鳩山由紀夫内閣が成立し１５年ぶりの非自民政権が誕生した。メジャーリーグ・マリナーズ所属のイチロー選手が日本人最多となる通算２０８６安打「当時」を記録した。
さらにメジャーリーグ日本人初の２０００本安打、メジャーリーグ新記録となる９年連続２００本安打を達成する。２００９年５月１５日には「小野田寛郎の日本への遺言」と題した講演を２時間に渡って行った。やがて２０１０年となった。１月１５日、民主党小沢一郎幹事長の資金管理団体の政治資金収支報告書に４億円の収入を記載しなかった政治資金規正法容疑で小沢の元秘書の石川知裕衆議院議員ら３人を逮捕した。
１月１９日、日本航空が会社更生法の適用を申請し事実上、倒産した。６月８日、鳩山由紀夫に代わり菅直人が内閣総理大臣に就任し菅内閣発足そた。７月～８月「夏季」、日本で記録的な猛暑となった。８月１６日、４月～６月期の実質ＧＤＰドルベースにて日本は中国に抜かれて世界３位になった。
２０１０年７月当時、小野田寛郎さんは、東京都中央区佃在住だった。愛媛県議会議員、森高康行を始めとして政界とも交流をもつ。７月１１日、第２２回、参院選が実施され民主党が惨敗、自民党が勝利し、参院の民主党が１０６議席、自民党が８４議席となった。
