第１８話：横溝の考え小野田さんの経験、投資成功
文字数 2,037文字
「マイコンの黎明期から見てきた横溝太助は、心を締め付けられる思いがした」
「パソコン、スマートフォンも自動車の運転免許のと同じ様にすべきではないだろうかと考えた」
「それを使うために最低限の技術とマナーを身につけないと使えない免許制にすべきなのか？」
横溝太助は、そう考えた。
「しかし、アメリカを中心として自由主義、資本主義の世界では自由競争の名のもと」
「金を稼いだ人間の勝ちで競争に負けたら全て敗者と言う風潮」
「言い換えれば結果なんてどうでもよい便利で面白いものを世に出して稼いだ者が勝利者である」
「横溝太助は、この考えに対してどうして納得できないし違和感を感じざるを得なかった」
「若者の心を巧妙に操って稼ぐアメリカ資本のインターネットをつかった世界規模の商売に嫌悪感を覚えた」
「便利さ、気軽さと言う麻酔をかがされて人間の良心が、麻痺していると考えるようになった」
「単なる豪人の世迷言なのだろうか？」
「いいや、決してそんなことはない」
「悪いことは悪い、危険な事は、危険だと思い直した」
そんな時、昔の出来事を思い出した。それは、ルバング島で発見された小野田さんの事だった。彼ならどう考えたのかとふと考えた。そこで、最近の小野田さんの近況を調べ始めた。するとブラジルに渡った小野田さんは苦労の末、農場で牛を飼って奥さんと共に生活していることがわかった。その後、２００４年ブラジル空軍より民間最高勲章メリット・サントス・ドモントを授与された。
同年マット・グロッソ州名誉州民に選ばれた。その他、戦時中に自身が体験した人間が持つ潜在的な能力にも触れている。
「本当に命を賭けなければいけないと必死になった瞬間、頭が数倍の大きさに膨らむ感覚と同時に悪寒に襲われ身震いした」
「その直後、頭が元の大きさに戻ったと感じると、あたりが急に明るく鮮明に見えるようになったという」
「夕闇が迫っているのに、まるで昼間のような明るさになりました」
「遠くに見える木の葉の表面に浮かぶ１つ１つの脈まではっきり認識することができた」
「そうなると、はるか先にいる敵兵の動きも手に取るように分かります」
「それこそ、相手が射撃をする直前にサッと身をかわして銃弾を避けることさえできると思いました」
「命を賭ける場面が、命を賭けなくても大丈夫だという自信に変わった瞬間だったという」
また、ある雑誌のインタビューでは、次のような事を話した
「直進する物は物理的に見えるんですよ、真っ直ぐ自分の方に伸びてくるんだから見えます」
「撃たれた時は、火を噴いている銃口から見えた」
「相手の突きを避けられるのだから避けられますよ」
自身の著書である『小野田寛郎、わがルバング島の３０年戦争』でも、
「銃弾は飛んでくるとき蒼白い閃光を放つから、それを避ければいいと語っている」
「合気道の開祖である植芝盛平も満州で馬賊の襲撃を受けた際に同様の体験をしている」
しかし、小野田さんはブラジルに行っても本当に苦労をしたようだ。特にお金の苦労だ。農園を切り開くといっても金はない。ある程度工面しても、何と７年間は収入にならない。その間、自分も食べていかなければいけないし牧場をつくり牧童に給金を払わなければいけない。物見遊山の日本人がやってきては仕事の邪魔をする。小野田さんの書いた本を読んでいないから全く同じ事を聞いた。
小野田さんは、それに全部、答えた。そのため２時間睡眠で働き続ける事になる。遠くでパーティに呼ばれると小野田夫妻は安い夜行バスで出かける。みな飛行場まで迎えに行くというがそれは無意味なのだ。その後、奥さんの町枝さんの苦労、つまり小野田夫妻のブラジルでの苦労が本になった。しかし非常に明るく書いてある。
これは、町枝さんの性格にもよるだろうし結果として成功したことから来る明るさもあるだろう。それを見て横溝太助は気分が少し晴れた。２００４年４月６日、朝、証券会社の担当社からヤフー株の気配値が１４０万円と高いので売りと言われ全株成り行き売り注文を出すと売れた。ヤフー株保有期間に５回の２倍分割していたため株数が３２倍に増え９６株を売った。
その結果、税引き後利益が１０７５３万円と思ってもみない高額になり残金も１６５３１万円と急増した。お礼の電話を入れると今後、守りの投資に切り替えるべきだと言われ了解した。２００４年４月２５日、ＪＲ福知山線脱線事故発生。死者１０７人、負傷者５５５人を出した。８月８日、郵政民営化法案が参議院本会議で否決され、小泉純一郎首相は衆議院を解散した。
９月１１日、第４４回衆議院議員総選挙で郵政民営化問題をめぐり議員が大挙離党した自由民主党が造反議員の選挙区に新人を擁立し３００議席にせまる圧勝となった。２００４年５月１８日、朝、証券会社の担当社から商船三井株の気配値が４４３円と安いので買いと言われ１５万株成り行き買い注文を出すと平均４４２円で買え合計６６３０万円で買え残金が９９０１万円となった。
「パソコン、スマートフォンも自動車の運転免許のと同じ様にすべきではないだろうかと考えた」
「それを使うために最低限の技術とマナーを身につけないと使えない免許制にすべきなのか？」
横溝太助は、そう考えた。
「しかし、アメリカを中心として自由主義、資本主義の世界では自由競争の名のもと」
「金を稼いだ人間の勝ちで競争に負けたら全て敗者と言う風潮」
「言い換えれば結果なんてどうでもよい便利で面白いものを世に出して稼いだ者が勝利者である」
「横溝太助は、この考えに対してどうして納得できないし違和感を感じざるを得なかった」
「若者の心を巧妙に操って稼ぐアメリカ資本のインターネットをつかった世界規模の商売に嫌悪感を覚えた」
「便利さ、気軽さと言う麻酔をかがされて人間の良心が、麻痺していると考えるようになった」
「単なる豪人の世迷言なのだろうか？」
「いいや、決してそんなことはない」
「悪いことは悪い、危険な事は、危険だと思い直した」
そんな時、昔の出来事を思い出した。それは、ルバング島で発見された小野田さんの事だった。彼ならどう考えたのかとふと考えた。そこで、最近の小野田さんの近況を調べ始めた。するとブラジルに渡った小野田さんは苦労の末、農場で牛を飼って奥さんと共に生活していることがわかった。その後、２００４年ブラジル空軍より民間最高勲章メリット・サントス・ドモントを授与された。
同年マット・グロッソ州名誉州民に選ばれた。その他、戦時中に自身が体験した人間が持つ潜在的な能力にも触れている。
「本当に命を賭けなければいけないと必死になった瞬間、頭が数倍の大きさに膨らむ感覚と同時に悪寒に襲われ身震いした」
「その直後、頭が元の大きさに戻ったと感じると、あたりが急に明るく鮮明に見えるようになったという」
「夕闇が迫っているのに、まるで昼間のような明るさになりました」
「遠くに見える木の葉の表面に浮かぶ１つ１つの脈まではっきり認識することができた」
「そうなると、はるか先にいる敵兵の動きも手に取るように分かります」
「それこそ、相手が射撃をする直前にサッと身をかわして銃弾を避けることさえできると思いました」
「命を賭ける場面が、命を賭けなくても大丈夫だという自信に変わった瞬間だったという」
また、ある雑誌のインタビューでは、次のような事を話した
「直進する物は物理的に見えるんですよ、真っ直ぐ自分の方に伸びてくるんだから見えます」
「撃たれた時は、火を噴いている銃口から見えた」
「相手の突きを避けられるのだから避けられますよ」
自身の著書である『小野田寛郎、わがルバング島の３０年戦争』でも、
「銃弾は飛んでくるとき蒼白い閃光を放つから、それを避ければいいと語っている」
「合気道の開祖である植芝盛平も満州で馬賊の襲撃を受けた際に同様の体験をしている」
しかし、小野田さんはブラジルに行っても本当に苦労をしたようだ。特にお金の苦労だ。農園を切り開くといっても金はない。ある程度工面しても、何と７年間は収入にならない。その間、自分も食べていかなければいけないし牧場をつくり牧童に給金を払わなければいけない。物見遊山の日本人がやってきては仕事の邪魔をする。小野田さんの書いた本を読んでいないから全く同じ事を聞いた。
小野田さんは、それに全部、答えた。そのため２時間睡眠で働き続ける事になる。遠くでパーティに呼ばれると小野田夫妻は安い夜行バスで出かける。みな飛行場まで迎えに行くというがそれは無意味なのだ。その後、奥さんの町枝さんの苦労、つまり小野田夫妻のブラジルでの苦労が本になった。しかし非常に明るく書いてある。
これは、町枝さんの性格にもよるだろうし結果として成功したことから来る明るさもあるだろう。それを見て横溝太助は気分が少し晴れた。２００４年４月６日、朝、証券会社の担当社からヤフー株の気配値が１４０万円と高いので売りと言われ全株成り行き売り注文を出すと売れた。ヤフー株保有期間に５回の２倍分割していたため株数が３２倍に増え９６株を売った。
その結果、税引き後利益が１０７５３万円と思ってもみない高額になり残金も１６５３１万円と急増した。お礼の電話を入れると今後、守りの投資に切り替えるべきだと言われ了解した。２００４年４月２５日、ＪＲ福知山線脱線事故発生。死者１０７人、負傷者５５５人を出した。８月８日、郵政民営化法案が参議院本会議で否決され、小泉純一郎首相は衆議院を解散した。
９月１１日、第４４回衆議院議員総選挙で郵政民営化問題をめぐり議員が大挙離党した自由民主党が造反議員の選挙区に新人を擁立し３００議席にせまる圧勝となった。２００４年５月１８日、朝、証券会社の担当社から商船三井株の気配値が４４３円と安いので買いと言われ１５万株成り行き買い注文を出すと平均４４２円で買え合計６６３０万円で買え残金が９９０１万円となった。
