第1話
文字数 426文字
『怪招者気まぐれ放送局、今夜も始まります。ん? いつもよりテンションが低い? ちょっと理由があってね。……。突然で悪いけど、今日は、あまり面白くない話をするよ。あと、全然明るくもない話』
Webラジオから流れてきたのは、普段とは違う口調とトーンの声だった。思わず、番組名を確認した。間違ってはいない。たまに聞く程度とはいえ、普段は明るい女の子の声だったと思うのだが。配信者は両声類というやつらしく、番組内で色々な声を出していた。今は、やや高めの男の人の声だ。
『この番組を毎回楽しみにしてたリスナーは本当にごめんね。今日だけは、別のことをしたほうがいいかも。たぶん、ほとんどの人が嫌な気分になると思うので、時間をおいて、三十分後にまた配信します。聞きたくない人が入ってこないように、今回だけパスワードかけておきます。パスは五文字、ヒントはイタリア生まれの木の人形です』
そう言って、配信は終わった。思い当たるのは、あれだろうか。
Webラジオから流れてきたのは、普段とは違う口調とトーンの声だった。思わず、番組名を確認した。間違ってはいない。たまに聞く程度とはいえ、普段は明るい女の子の声だったと思うのだが。配信者は両声類というやつらしく、番組内で色々な声を出していた。今は、やや高めの男の人の声だ。
『この番組を毎回楽しみにしてたリスナーは本当にごめんね。今日だけは、別のことをしたほうがいいかも。たぶん、ほとんどの人が嫌な気分になると思うので、時間をおいて、三十分後にまた配信します。聞きたくない人が入ってこないように、今回だけパスワードかけておきます。パスは五文字、ヒントはイタリア生まれの木の人形です』
そう言って、配信は終わった。思い当たるのは、あれだろうか。