第2話 1歳。 ( しっぽの 気持ち…??)

文字数 535文字

 
 実母の証言によると。
(人間の)『ことばを話し始める』のが、
 ずいぶんと遅かった…
 らしい。

 そのため、発達に問題があるのでは??
 と、知的障害?を疑われていたらしい。
(なにしろ時おりしも『原爆実験』が相次いでいた…
『公害』による奇形や奇病も相次いでいた…
 昭和の、中期だ。)

 そのころ、本人?(本(にゃん)?)は。

『…なんで、あの素敵なしっぽも!
 おひげも、お耳も…
 無いんだろう…???』

 と、いう基本の大前提のところで…
 つまづいていた。

『しっぽ』も『お耳』も!
『おひげ』も、なくて…!

 あの、うっすらと記憶にある、
『万能の、魔法の召喚呪文』も、
 使えなくて…!

 どうやって、人間に。
 自分の意思や、欲求や、感情を…
 伝達・表現したら…
 良いのか…????????



 いや、りある。
『ものごころ』つきはじめた?
 最初の、衝撃は…
『自分に、しっぽもお耳も、おひげも』
…無くて!

 人間に。
 餌や愛情をねだるための…『万能呪文』
(鳴き声)が…

『 思い出せない!? 』

 と、いう、大問題で、あった…。



(結局、1歳半だか、2歳半だか…
 ずいぶん人間の標準に遅れて?
 ある日、突然!
 べっらべっらと、人間語を。
 いきなり流暢に。
 話し始めた。そうである……)

(その辺は、記憶にない。)

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み