第1話 0歳 ( はいつくばる。)

文字数 425文字

 
 一番最初の記憶…というか、
 人生最初の悩み? は。
「なんでこんなにアタマが重いんだッ?!」
 だった。

 とにかく重い。首が長い。
 フツウに四つ足で歩こうとすると…
 頭が重すぎて前脚(?)の力だけでは、
 とても持ち上がらず…
(そして不自然に後ろ脚が長すぎて!(??)!
 足の裏では歩けず… 変に曲げるか、
 膝をつく!(痛い!)ハメに…???)

 とにかく。細くて頼りなくて力の入らない腕で。
 ぷるぷる震えながら数センチ、必死で持ち上げては。
…ゴンッ!★★
…と…
 デコから床に墜落するので。

 人生初の視界と言えば、『目から火花が散る』暗黒。
 だった…

 そして『 ハイハイ 』という人類としての基本動作を、
 ついに習得することなく…(マジで)

 座って、腰をずりずりしながら動く。

 という裏技のみを習得して。
 そこからすぐ、『立って歩く』に、
 移行してしまったのだった…

(故に、いまだに… 腕力が。
 とても、弱い…★★)
(懸垂が、一回も持ち上がらないッ★★)




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