第四話

文字数 166文字

綺麗なものには 棘がある
純粋無垢なものほど 残酷である
真に恐ろしいものは 可能性を肯定するものである

それは 闇夜を照らす北極星の明かりである
それは 隣人が時折見せるあたたかな笑顔である
それは 五月の校庭を走り回る子供達の歓声である

目を閉じた先に見える小さな光点のようなもの

それらはいとも容易く暴く

私が

自らを欺くために
自らに科した嘘を

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