オープニング&夏にやりたいこと

文字数 3,430文字

皆さん、りょーしゅっしゅー!

「追放兵士、領主になる」のおバカ領主、アリス・ガーデンスでーす!

皆さん、りょーしゅっしゅー!

「追放兵士、領主になる」の召使い、ビリー・エバーラストです!

この番組は、現在連載中の小説「追放兵士、領主になる」をいっぱい食べ尽くす、そんな、素敵なひとときになっています!


というわけで、ラジオ第4回、始まりました!

暑いので、ブースの中に勝手にかき氷を持ってきました!

かき氷というか、ただの氷だけどね。

かき氷マシンを入れて、とアリスがねだったら、スタッフさんに「ダメ」と言われたって聞いたけど。

それ言っちゃダメですー!

せっかく、スタジオの中が見えないラジオなんですから、私がかき氷と言えばかき氷なんです!

じゃあ、アリス。

そのかき氷と称するものに、プラスチックのストローを深く突き刺してごらん?

かき氷だと、サクッといくと思うし、ラジオ聞いてる人にも分かると思うんだけど。

あー……。


分かりました!

いきますよ!


せーの、ザクッ!

いま、ザクッって、アリスの声が聞こえたような……?
気のせい、気のせい!

でも、プラスチックのストロー、完全に曲がっちゃってますね。

はい、アリス自供~っ!

ここにあるのは、縦横斜め、全部10cmの氷です!

スタジオの隣にある冷蔵庫から今さっき持って来たものでーす。

でも……、時間が経てばかき氷のようにザクザクいけませんか?

もう一つスプーンも用意しましたし、番組の途中で試してみましょうか。

どうなるかは分かってるけど、アリスには敢えて言わないでおこうかな。


スタッフさん、完璧笑ってるし。



よし、分かった。

本当にかき氷ができたらアリスにプレゼント。

できなかったら、流しにジャーって流すよ。

アリス、頭を抱える。
あ゛~~~~~っ!

何となく分かったような気がする!


このまま放っておくと、水になってしまうんですね。

かき氷はもう少し細かい氷の粒にしないとできません。

だからこそ、かき氷マシンが必要なんだよ。

それが手に入らなかった時点で、この場でかき氷は作れない。


はい、解散!

せめて、この後の企画で何とか出てこないですか……。


というわけで、ビリー。

この後は夏を満喫する企画から始まるんですよね。

だね。

今回は、アリスと僕が作品を振り返りながら、この夏やりたいことをいろいろしゃべっていきます。

もちろん、作品の感想やいろいろな企画のメールも読んでいきますので、ファンレターからお送りください。

というわけで「追放兵士、ラジオをやる~領主と召使いの食べ放題ラジオ~」。

リスナーの皆さんも、お菓子を食べながら気楽に聴いて下さい!

それでは、参りましょう!


領主と過ごす素敵な時間、いまここに召喚!

追放領主、ラジオをやる。


領主と召使いの、食べ放題ラジオ。

改めまして、りょーしゅっしゅー!

領主のアリス・ガーデンスです!

りょーしゅっしゅー!

召使いのビリー・エバーラストです!

さて、この時間ですが……。


今は夏ということで、私たち二人が夏にやりたいことをテーマに語ろうと思います。

いいねぇ。
が!
アリスさ……。

そんな大きな声で言ったら、たぶんラジオの音割れると思うよ。


というか、アリスは何年も番組やってるんじゃなかったっけ。

やってますよー。


だからこそ、強調しなきゃいけないところを、ちゃんと言っただけです。

でも、もう少し抑えようよ。


で、もう台本にも書いてあるんだけど、その前に僕たちが「追放領主」でどんな夏を過ごしてきたかを紹介するんだったよね。

そうですそうです。


私たちは、21話から23話にかけて、アレマじゅうを旅してきましたーっ!

領主が勝手に夏休みを取った、とも言うんだけどね。


で、たしかこの旅、最初はクイーンの剣を持ってたんだよね。

あー、そうでした。

たしか、その前のバトルでクイーンがアルフェイオスをキングに託したから、しばらく私が管理するようになったんです。


で、私が突然「勇者になりたい」とか言いましたね。

言ったね。


実際は、勇者になるどころか、アルフェイオスをさんざんバトル以外に使って、クイーンからビンタ食らったと。

ビンタまで行くの早すぎます!


えっと、その前にキャンプファイヤーをやろうとして、アルフェイオスで木を切ったんですよ。

それで、火付け役がキング。

キングは、時間切れでキャンプファイヤーにはほとんどいられなかったんだけどね。


お肉おいしかった。

リオンベアの肉ね。

おいしかったけど、あれ、クマの肉なんだよね。

クマの肉だっておいしいじゃないですか。


あと、印象に残っているのは、22話でビリーが全裸ホモサピエンスになったところ。

その前にアリスが全裸にならなかったっけ。
あまり記憶にないですねぇ。


むしろ、ビリーに「ペ二スの王子様」と連呼した記憶しかありません。

あ、あの……、アリス?

さっきからさ、放送禁止用語ばっかり使ってない?


たしかに、あのシーンは僕が生殖器とか言ったからとんでもない用語が出てきただけだけど、それをいまラジオで言ったら、たぶんBPOとかから勧告くるよ?

なんでビリーが、放送倫理・番組向上機構とか知ってるんですかね。


それに私は、ちゃんと検索避けしてますからね?

「ニ」が「二」になってるでしょ?

音声で言ってしまうと一発でトリックが分かるネタを、よくアリスはラジオで出せるな。
とりあえず、22話序盤のエロエロシーンはさておいて、その後僕たちは、海岸でクラゲ取りゲームをやったね。
ビリーはクラゲを触れない、ということが分かりましたね。


で、私は私で、袋から勝手にクラゲが逃げ出したと。

あれは爆笑だった。


クラゲだって生きてるってことだよね。


それで、クイーンがマジギレしたシーンに繋がっていくと。

剣を棒にして10回回って抜けなくなった。


あー、まさかこの世界に来てまで、クイーンに怒られるとは思わなかったです。

だね。


でも、正直、僕だって剣が抜けなくなるとは思わなかった。

ですね。


アルフェイオスが「もう私たちに使わせない」と思ったの、意外と間違いじゃなかったかも知れないですね。

そして23話は、場所が変わってグロサリさんの家。

僕たちがグロサリさんのことを話してたら、窓からヌッとグロサリさんが現れて、リアル肝試しだったのを覚えてるよ。

あれは怖かったです。


グロサリさんが、この世界に降り立った稲川淳ニみたくなってましたもの。

先程とは逆の検索避けを入れています。

てか、アリスは何故その名を知っているのか。

それで、その夜、本当に心霊現象が起きてしまうと言うか、山が燃えていると思ったらフレイムフォックスがアレマ領に攻めてきたと。
で、ミシアさんがフレイムフォックスを倒したので、ビリーだけ納涼体験ができたと。
納涼体験って言うな!

ミシアが召喚されるまで、僕とクイーンは高温地獄に悩まされてたんだから。

あははははははは。


そんな感じで、私たちは充実した夏休みを過ごしてきました。

いまアップしている27話も、残暑を吹き飛ばせイベントの真っ最中なんですけど、それは解放戦線さんのイベントなので省略します。


というわけで、以上「夏の思い出」でした!

あれ?

アリス、ここでコーナー締めてよかったっけ?


僕たちが夏にやりたいことを言うんじゃなかったっけ。

あー、そうでした。


でも、海あり山あり、アクティビティありなので、いろんなことを満喫したと思います。


あと、本編に出てきてないのは夏祭りですね。

食べ物の屋台全部巡って、いっぱい食べたいです。

アリスあるある、だね。

焼きそばが3店くらいあったら、三つ全てで買うんでしょ?

そうですー!


ビリーは、この夏、他に何がやりたいですか?

そうだね……。

できれば、湖の上で一人ボートで揺られたい。

うわー、ロマンチック~!


こんなビリーに、どうして彼女ひとりいないのか、不思議でなりません!

ロマンチックを求めてるわけじゃないよ。

単に、毎日の忙しさから解放されたいだけ。

バカンスって、本来はそういうもので、疲れて帰ってくるようなものじゃないと思うんだ。

なるほど。

これが、ビリー風バカンスの定義。

そういうこと。

アリスも、毎日バカを言うんじゃなくて、たまにはのんびり過ごしてもいいんじゃないかな。

おっしゃる通りです。


でも、バカはやめられません!

禁断症状が出ちゃいます。

禁断症状ってさぁ。

あははははははははははは!


もう、このコーナー締めて、少し休んだほうがいいよ。

ですね。


以上、夏にやりたいことトーク、お送りしましたー。

追放領主、ラジオをやる。


領主と召使いの、食べ放題ラジオ。

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登場人物紹介

アリス・ガーデンス


「追放兵士、領主になる」の主人公で、食べることしか能がないおバカ領主。

今回、作品を紹介するラジオのパーソナリティになるが、果たしてどこまでバカになってしまうのでしょうか。


※相方のビリーは、公式イラストがないので省略します。

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