八月

文字数 1,155文字

・世の人たちはあまり景色に興味がない…!?

・北海道に来ている。時勢的にあまり推奨されることではないので書こうか迷ったのだが、これを抜かすと今月の記録が殆ど嘘になる

・電車から外を見ていたら、人間三人分くらいの高さの岩(岩!)があった。横幅はそれよりもあって、木々に埋もれるように鎮座していた。北海道、すごい

・久しぶりの旅行なので周りの景色が物珍しくて仕方がない。物理的に上を向いて歩いている

・写ルンですがどこにも売っていない

・コンビニに写ルンですが売っている時代は終わったらしい……

・ライブを見た。生の音は質量がある。二曲目から泣き通しだった。ライブ会場で鼻をかむのは初めてだ

・カラオケに行きたい!歌いたい!公害になっても誰にも何も言われなければそこかしこで歌うのだけれど

・雨上がり、湿った空気の中で蝉が鳴いていた。声はするのに姿がほとんど見つからないのだから不思議だ。なにがしかの大きな力が働いて世の中の蝉が全て消えて音声だけの存在になっても気づかないような気がする

・夏の遠出の予定が全て終わってしまった……非日常に別れを告げたくない

・ハムスターを飼った。かわいい

・濡れるのは嫌いだが雨は嫌いじゃない。後先を考えずに雨の中を歩くのは好きだ。風が強いのも好きなので台風は特に好き。好きなもの欲張りセット

・お気に入りの橋がある。よく晴れた日は、光が水面に反射して、ゆらゆらと波形を内側に映し出している。それが見たくていつも見える位置まで移動するのだけれど、綺麗に見えたことは少ない。これを書いているのは見れた日だ。ラッキーデイ!

・ハムスター、かわいい

・雨で気温が下がり、冷え込む日が続いた。ああ夏も終わるのだなあと思ったが、晴れた途端じりじりとまた日が照っていた。夏ってやつは中々しぶといらしい

・高いところが好きだ。頭が弱いからというわけでもなかろうが、見下ろす街並みや青々とした木の頭、風通しの良い澄んだあの空気。それがなによりも好きだ。高所に限らず早朝や夕方、夜も近い頃なども同じように感じる。朝方や昼間でないのは、きっと、なんとなく人の生活が感じられるからなのだろう。そして、私はその空気を思い切り吸い込む。喉を通る爽やかさが、刺すような冷たさが、なんだか自分が生きていることを知らしめてくれる気がする

・雨が降っている。じめじめとした暑さは好きではないが、どこか涼しげな風が通るのは気分がいい

・夏の夜の夢を読んだ。長らく真夏の夜の夢だと思っていたが間違っていたのか、と思ったが、どうやら訳者が意図的に変えたようだった。確かに日本人にはミッドサマーの感覚は馴染みないものだ。そういうものは、きっと知識として知っているだけでは駄目なのだろう

・雨粒が木の葉に当たる音が心地良い。草むらで虫が鳴いている

・八月が終わる
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