五月

文字数 1,481文字

・この月記を始めたのも五月だったか。思えば一年か、続くものだ

・寒すぎて冬の上着を出して着ている私の目の前で半袖の青年が走り去っていった

・電車の窓から外を見ていたら、遠くで風船が空に昇っていた。あれはどこまで飛ぶのだろう。気圧で破裂するのは分かっているが、真っ暗な宇宙から地球を見下ろしている想像をせずにはいられない

・ナミアゲハが飛んでいた。春も過ぎたか

・雨が多い。梅雨?

・届いた荷物を開けるとき、送られてきた便箋を開けるときの、言葉にできないワクワクした感覚が好き。贈り物が好き

・音から情景が浮かぶことが多い。多分、こと他の人よりもそれが強い。私は音楽の方面に関しては驚くほど才能がないので、そういう素敵なものに浸っては羨ましくて仕方なくなる

・嫌なことがあったときほどいい話が思いつく。多分、思考を逸らしている。いい話を作ろうと思うときほど作れず、何も考えていないときほどいいものができる。とんだ天邪鬼だ。この場合のいい話は、あくまで私の尺度による

・あっっっつ!夏だろこれ

・CDが好き。サブスクの横行するこの時代に性懲りもなく買い漁っている。才能があれば作ってみたかったとほとほと思う

・バス停の向かいのビルの2階に猫カフェがある。大きく取られた窓際で、たまに猫がはみ出している。ガラス越しにふわふわの身体をくっつけている。毎朝の楽しみでもある

・風花雪月を金鹿以外クリアした。多角的な物語は面白い。反対側からしか見えない真実もあるし、両方から見ないと知ることができない事実もある。片一方では道を違えるしかないという話。なんて意地の悪い構成なんだ

・書き手の意図を考えながら本を読むのがいい、と言う人がいる。それはそれで楽しいだろうし、例えばミステリーや随筆やらはいい効果があるのだろうけど、ファンタジーなどならばどうだろうか。私はその物語の世界に浸りながら読み進めるのが好きだから、そういう意図は、考えた瞬間その世界から遠のいてしまう。脳も思考の部位ごとに着脱可能ならいいのに

・長らく読み返していたシリーズがやっと最終巻に突入した。このあと番外編が3冊待っている

・シンウルトラマンを観た!!最高だった。あと3回観たい

・ただゼットンが動いているところは見たかった

・昔買ったゼットンのウルトラエッグを探して家中ひっくり返していた。なかった

・何かを探していると、思わぬ懐かしいものに出会う。その時々のことが思い出されて、改めて記憶を掘り起こされる。思い出はものにこそ宿る。人間の脳なぞ当てにならない

・ベータカプセルのおもちゃが欲しいよ〜

・発売するらしい。世界は小学生に優しい。私のことです

・星野道夫のエッセイ集が欲しい。短い話が詰まっているらしい。ハッとさせられる文を書く

・駅のホーム、電車を待ちながら交差点を見下ろしていたら、歩行が不自由な人が歩いていた。時間をかけて渡るのをぼんやり眺めていたが、半分ほどまで進んだところで、反対側から若い女性が駆けてきた。補佐をして、そのままふたりで渡りきった。女性はきっと向こうへ渡りたかったのだろうし、そうでなくともあの場面で駆けていけることが素晴らしい。偽善だろうがなんだろうが、行為は行為として残る

・シリーズを読み終わった!最高だ。この巻だけ何回も読んでいたい。こういうものが書きたい

・山頭火の全句集を読んでいる。暑さが拳ほどあるので、読み切るには随分かかる。旅の光景をそのまま詠んでいる句が多いので、その道筋を辿っているような気になる

・アスレチックに行った。思ったより高さは気にならなかった。景色がきれい!

・小豆島に行きたい
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