第3話
文字数 384文字
ある日の下校中、不運にも、俺はぶら下がっていたスクールバッグから歩道に落ちてしまった。チェーンが外れたのだと思う。
ユウカは気づくことなく歩き去った。
あのとき、いつものように、ユウカの親友であるアーちゃんも一緒に下校してたら、すぐ異変に気づいてくれただろう。
アーちゃんは、うっかり屋のユウカと違い、しっかりした子だから。
でも、残念なことに、彼女は生徒会の残業で、一緒に下校していなかった。
歩道に転がった俺は、文字通り天を仰ぐしかなくて、親切な通行人によって街路樹の枝に引っ掛けられるまで、なすすべもなく横たわっていた。
枝に異動して、辺りを見渡せるようになったものの、ユウカは来ないし、このままここで朽ち果てるのかもっていう恐ろしい考えに押しつぶされそうだった。
ようやくユウカが現れたのは、次の朝になってから。
アーちゃんと並んで学校に向かうところだった。
ユウカは気づくことなく歩き去った。
あのとき、いつものように、ユウカの親友であるアーちゃんも一緒に下校してたら、すぐ異変に気づいてくれただろう。
アーちゃんは、うっかり屋のユウカと違い、しっかりした子だから。
でも、残念なことに、彼女は生徒会の残業で、一緒に下校していなかった。
歩道に転がった俺は、文字通り天を仰ぐしかなくて、親切な通行人によって街路樹の枝に引っ掛けられるまで、なすすべもなく横たわっていた。
枝に異動して、辺りを見渡せるようになったものの、ユウカは来ないし、このままここで朽ち果てるのかもっていう恐ろしい考えに押しつぶされそうだった。
ようやくユウカが現れたのは、次の朝になってから。
アーちゃんと並んで学校に向かうところだった。