僕の名前は小田蔵男

文字数 834文字

の大学生。自分で言うのもなんだが、端正なルックスに身長180センチの高身長。そう、モテるんだ。

キャンパス内ではその外見からちょっとした有名人。そんな空気に流され僕はキャプテン内ではクールを気取っている。ただコミュ障なだけなのに。


そんな僕の秘密は、暇さえあれば秋葉原に繰り出していること。

そう!あのアクセス良好で大型書店や電気街が立ち並ぶ、あの秋葉原に。

オタクの街と称されることも多いこの秋葉原。

かくいう僕も実はオタクなのだ。


だが侮ってはならない。オタク街と思って馬鹿にした諸君。ここは外国人の観光客も多数訪れる東京の名物スポット! いや!日本の観光地なのだ!


そんな日本の観光地を歩き、僕はある店に。そう秋葉原の聖地メイド喫茶!!

そうなんだ、僕はメイドオタクなのだ。



いらっしゃいませご主人様!
おかえりなさいませー!
皆みなが想像するのはこのような文言で出迎えられるというところだろう。

だが、僕の行きつけの店、「アキバ絶対領域」は全く持って違う!!

1名様ご入域です、おかえりにゃさいませー! 
おかえりにゃさいませー!
ただいにゃ!
手厚く迎えられた僕。ここは夢と幻想の世界。

白を基調とした店内に綺麗に飾られた装飾品や置物。カラフルだ、夢のようだ。

お客様ぁ〜102番卓にご案内〜
猫耳を着けた女の子、いや可愛らしい仔猫ちゃんに案内され僕は席につく。

目の前には僕のことを見つめる仔猫メイドが二人もいる。

あれは!
キッチンの奥には神々しささえもおぼえる、ロイヤルにゃんこが。光り輝く彼女はまさしく絶対領域。
どうも!ララにゃんです!


あ!ご主人様!この前も来てくれましたね!

お、覚えてくれたんだ
当たり前にゃ!可愛がってくれたご主人様の顔は忘れにゃいにゃ
ありがとう〜僕は小田蔵男って言うから、よかったら覚えて欲しいな……
もちろんにゃ!蔵男様!
心の声(はっふぅっぅ)
なんと至福の一時だろうか。キャンパス内でクールの仮面を被っている分、ストレスが発散され開放的になれる!しかも名前で呼んでくれたし。
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