第15話
文字数 675文字
色々あって、気鬱になることがあるのだけれど、やはり夫婦は仲が良いほうがいい、と思う。で、ありながら、にんげん二人、狭い我が家にきゅうきゅう言って暮らしているからか、どこからともなく争いの種をお互いに見つけ出してきては、ヶんかになったり、そこまでいかなくとも、気まずい雰囲気になったりもする。
そんな中で、でも、怒鳴ったりするのだけは良くないことだと、つくづく思うようになった。
昔は、母に対して。そして今は、妻に。怒鳴ったりことさら大きな、大きすぎる声でものを言ったりすることがぼくにはあるのだが、妻にこれを辞めて欲しいと、いくら言ってもやめてくれないから、本当は別れたくてたまらないのだと言われ、さらに今通っている施設でも、ある事で職員に文句を言った時、その声が自分で思っていたのよりずっと大きくて怖かったらしくて、ほかの利用者から苦情を言われてしまい、危うく利用停止になるところだった、
その教訓が身に沁みて、身に沁みて。
大きな声を出すまいと心がけている。店でも変なクレーマーみたいなのにならないようにしようと心を入れ替えて、気に入らないならその店をもう利用しない、くらいの気持ちになり始めている。
自由気ままに怒鳴っていたのでは、人は離れていってしまう。にこやかに、春風みたいに、そして時に面白く語りかけたなら、人が自分の望んだとおり動いてくれることさえあるかもしれない。
『北風と太陽』だ。怒鳴っても一円も転がり込んではこないが、春風のように優しく、いつもにこにこと話しかけていれば、人から好かれて、思いもかけぬ儲け話さえ転がり込んでくるかもしれない。
そんな中で、でも、怒鳴ったりするのだけは良くないことだと、つくづく思うようになった。
昔は、母に対して。そして今は、妻に。怒鳴ったりことさら大きな、大きすぎる声でものを言ったりすることがぼくにはあるのだが、妻にこれを辞めて欲しいと、いくら言ってもやめてくれないから、本当は別れたくてたまらないのだと言われ、さらに今通っている施設でも、ある事で職員に文句を言った時、その声が自分で思っていたのよりずっと大きくて怖かったらしくて、ほかの利用者から苦情を言われてしまい、危うく利用停止になるところだった、
その教訓が身に沁みて、身に沁みて。
大きな声を出すまいと心がけている。店でも変なクレーマーみたいなのにならないようにしようと心を入れ替えて、気に入らないならその店をもう利用しない、くらいの気持ちになり始めている。
自由気ままに怒鳴っていたのでは、人は離れていってしまう。にこやかに、春風みたいに、そして時に面白く語りかけたなら、人が自分の望んだとおり動いてくれることさえあるかもしれない。
『北風と太陽』だ。怒鳴っても一円も転がり込んではこないが、春風のように優しく、いつもにこにこと話しかけていれば、人から好かれて、思いもかけぬ儲け話さえ転がり込んでくるかもしれない。