ネタまとめ③

文字数 6,165文字

八束くんは酒かラーメンをチラつかせれば大抵なんでもしてくれます!
2022/09/03 08:10
2024/02/23 22:32
【セリフとり】より

「ここからは、俺のターンだ!」
「どうしたんだ永津…」
「こんなにテンション高いところ初めて見ました。」
勢いよく転がっていくサイコロを皆が注視している。
転がした男は紅白二色で刷られた紙を扇のように広げ持ち、絵に描いた富豪のように仰いでいる。ただしそれらは全て借金手形だが
「6だね」
出た目に従い1、2、3とマスを進める
「あー離婚。さらに借金ですね。御愁傷様です。」
二周前に結婚祝いでようやく数枚減った紅白の紙が再び手元へ戻ってくる。
「永津くんの人生を表したような不運ぶりだね」
「人生ゲームって本当に人生の縮図ですね」
「お、おい大丈夫か?永津」
当の本人はサイコロを振る直前とは打って変わって黙り込んで俯いている。
「…もう俺の勝ちはない」
「た、たかがゲームですよ、元気出して!」
「こうなったら…俺はお前たちの足を引っ張ることに専念する!!」
借金手形の束を握りつぶして勢いよく上げた顔には、普段の彼からは想像できない光が宿っていた。

「お前たちの人生めちゃくちゃにしてやる!!」

───
人生ゲームで白熱する教師ども
2022/09/03 08:12
2024/02/23 22:33
寝ぼけた八束巴が教化活動の案を出し合っているときに「ハンドスピナーを配る」と言い出す回
2022/09/03 08:13
2024/02/23 22:33
司会という言葉が出てこなく「あの、あれ...典儀みたいなほら、あれ...あれを決めないと...」という八束巴
2022/09/03 08:13
2024/02/23 22:34
【セリフとり】より

「尽きるまで共にあろうではないか」

ふはは!といつもより低い声を響かせて小林が叫ぶ。酒も入っていない放課後の職員室での出来事だ。
「なーにやってんだ?あいつは」
「プロポーズの練習だよ。鈴木くんへのね」
いつも通りの小林の奇行に呆れかえる永津と、隣で棒読みの感嘆を漏らし、適当な拍手を送る八束の会話を聞き、プロポーズの受け手である鈴木が給湯室から顔を出す。
「俺か」
「そだよ」

「全くお前はまたくだらない事を...」
こちらもまた小林の奇行には慣れきっている。コーヒー片手にノリノリのプロポーズをいなされた小林は子供っぽく頬をふくっらませてくだらなくないと主張した。
「僕たちの前世ならこれぐらいの世界観だったと思います!」
「だから僕はまじめにやってるんです!」
前世の自分なら鈴木にこれぐらいのプロポーズをした筈だという謎の論で展開される謎の主張に、三人は呆れて何も返すことはなかった。
2022/09/03 08:14
2024/02/23 22:34
2018年のセリフとり参加初め

「人なんてあっけないもんだ」
教室の椅子を五つほど並べて横たわる男を前に鈴木はつぶやいた。横で八束はティッシュペーパーを数枚箱から引き抜き何やら手を動かしている。そうしている表情もまた、悲しみに沈んでいた。
いつもは陽気に馬鹿な事ばかりをしている面々がそろって重い空気に沈む中、中央で横になっている男は、いつもの不幸な数学教師だ。不幸に悲鳴をあげ、嘆き怒りわめく姿は見る影もなく今は静かに横たわっている。
「時間と予算の関係上花はティッシュで作ったものですが、ええ、あなたのことは忘れません。お葬式は僕が責任をもって斎主を務めますので...あ、永津君の家が仏葬でなければの話だけど...」

「いや、死んでねーよ!!」


────
仮眠をとる永津を勝手に殺す同僚たち
2022/09/03 08:17
2024/02/23 22:35
周りから見たら不運なんだけど、永津にとっては不幸なんだよ
あいつはこう、幸せカウントが下手くそ
(永津の幸福はあいつの価値観で勘定されるもんなので、私の価値観でどうこういうことが間違ってるが)
2022/09/03 08:19
2024/02/23 22:35

たぶん【セリフとり】から


昼の職員室で永津と小林が何やら真剣に話し合っていた。
「僕は間違っていない」

「…と思いますけど」
一度言い切った言葉に自信なさげな呟きが付け加えられる。いつもヘラヘラとして、セットになったらボケとツッコミしかしていない二人が真剣にデスクを見つめているのはなかなか珍しい。その珍しい光景に滅多に顔を見せない野次馬根性が顔を出して、二人に近づく
後ろから覗き込むとそこには期末試験の回答と思しき紙が一枚置かれていた。どうやら永津が作成した回答が正しいかを小林に確認させているらしい。一人の目だけでは不安という気持ちはよくわかるもので、そういったことは割とよくあることだ。そうして、確認したところ、ほとんどの問題は二人とも同じ回答になったが、一問だけどうにも二人の答えが食い違うらしい。それもまたよくある話だった。
「ここまでは同じだろ?」
「うーん…」
「あ、鈴木くん!これわかりますか?」
俺の存在に気づいた二人がこちらに話を振ってくる。
が、
「知るわけないだろう」
俺は生憎と数字が苦手な文系教師なので全く力になれないのである。


小林は何でも教えることができるけど、一応専門は化学です。
ただ化学の先生が他にいるため生物を教えているよ。
2022/09/03 08:20
2024/02/23 22:36
せりふとり


「……はぁ。本当に強情だな、お前は」
日の落ちた冬空の下に似つかわしくなく、頬を紅潮させた男性二人が何やら、腕を掴んだり掴まれたりした状態で向き合っている。
片割れは、思いつきで怪しいものを発明したりセクハラしたりと問題が目立つ童顔の科学教師で、もう一方はそれに振り回されることの多い古典教師だ。呼吸の荒い二人の様子から見るに、また何やら問題児に振り回されて、年甲斐もなく職場の前で追いかけっこでもしていたのだろう。今日も一日働いたというのに元気なものだ。俺は極力関わりたくなくて素知らぬ顔をして脇を通りすぎる。
「だってそのコート首元ちょっと緩いじゃないですか」
風邪ひきますよ?って科学教師はマフラーを差し出す。どうやら今回は下らないいたずらではなくまごう事無き善意による犯行だったらしい。
「……わかった。」
腕を掴まれた古典教師は結局素直に折れたらしい。いつものことだ。こんなものは言い合いが始まった時点で既に予定地だろうに、無駄に反抗したものだと思う。
「お前も風邪引くなよ」
会話が完結したらしい最後の言葉を聞いて俺は少し足を早める。


永津は二人の世界が完結したのを逸早く察知し、外に向いた二人の意識が自分をとらえる前に逃げを打てる。そんな男
2022/09/03 08:21
2024/02/23 22:36
職員室なら
小林はかわいくウィンクできて
鈴木はあざとくウィンクができなくて
永津は無難にウィンクできなくて
八束は無難にウィンクができて
静川はかっこよくウィンクができる
葦田さんは普通にウィンクできない
2022/09/03 08:21
2024/02/23 22:37
職員室って
真面目だけど柔軟な男とだらしないけど真面目な男と、根からいい加減な男と、穏やかだけど短気がにじむ人と、穏やかな人と、てきとうなおじさん
しかいないね??
2022/09/03 08:22
2024/02/23 22:37
せりふとり


いつも通り大した用もないのに呼び出され、不本意ながら勝手知ったる化学実験室の脇の準備室でコーヒーを啜っていた。そんないつもと変わらない空き時間に、聞き覚えのない声が響く。驚いて振り返ると窓辺に怪しい花の鉢が置かれていた。目と口のついたついたその花は、どうやら茎や葉も思い通りに動かせるらしい。手を合わせるようにくっつけていた二枚の葉を広げ
「命拾いしたな」
そう吐き捨てた
どうやら彼が取り逃したらしい羽虫がこちらへ飛んでくる。
「まぁーた捕まえ損ねたんですか?」
何より驚くべきことは、この異様な状況で、異様な花に普通に言葉を返している目の前の男のことだ。
なんとも思わないのか?彼にとっては日常なのだろうか。いや、彼は俺をここに呼び出した張本人で、確かにこの部屋の主といってもいいほど我が物にして居座っている男ではあるが、俺だって今日のようによくここへ呼び出されて来ているのだ。
あんなものいつからあったのだろう。まさか今まで気付かずにあんな異様なものを受け入れて過ごしていたということはあるまい。
「あれは一体なんだ…?」
2022/09/03 08:22
2024/02/23 22:38
今のは駄洒落か?
2024/02/23 22:39
駄洒落じゃないです!!
2024/02/23 22:39
そうか、『駄』か
2024/02/23 22:40
『洒落』の方を残してくださいよ!!
2022/09/03 08:23
2024/02/23 22:39
せりふとり

雪崩の起きそうな紙の束の中で悲鳴をあげる。
「根性さえあれば、どうにかなるんだよ。昔から、コンピューター様があったとでも言うのかい?」
こんなの無理だと泣きごとを言う僕に、芝居がかった台詞と缶コーヒーが差し出された。
「はぁどうも...」
不精で形作られた壁に囲われている紙を恨めし気に眺めた後、缶コーヒーに、そして缶を持つ腕を辿って視線を移す。コーヒーを差し出した男は、責めるでもなく優しい顔でそこに立っていた。それがむしろ逆らいづらく、諦めてペンをとる。
「はぁ、もう少し頑張ります。」
2022/09/03 08:23
2024/02/23 22:41
せりふとり

「できることからで良いから」
ゆっくりとやっていこうか。と彼は優しく言う
静川先生はかっこいい先生だ。見た目もそうだが、彼が人気なのは穏やかで優しい中身のかっこよさというものだろう。
「ここの音はいいな。こっちも練習してみよう。」
「はい」
私はとにかく歌が嫌いで、音楽のテストというものは本当に地獄だったが、彼に教わる音楽は嫌いではない。
「ふむ。だいぶ良くなった!このまま続ければきっともっと楽しくなるさ」
こうして苦手な歌を練習しようと思う程度には音楽が好きになりつつある。


────
静川のおはなし。生徒視点は珍しい気がする。
2022/09/03 08:24
2024/02/23 22:42
「まだ隠居には早いよ」
僕がくる前からこの学校で教鞭を執っている化学の教師は、その歳に見合わず心はまだまだ若々しかった。
ほとんど僕一人のせいにされがちな怪しい実験の片棒を時折担いでいるのは実は彼であり、私と共に怪しいものを、禄でもないものを好奇心から作らんとしているその様は一層僕より若い少年だ。
「君ほど若くはないが、まだまだ続けるさ」
彼はいつまでも若々しい好奇心と、歳に見合った経験で先達として学生だけではなく、教師の僕さえ導いていく
「ええ。できることなら一生先生に指導していただきたいです」


────
ここにきて藤原達治先生が登場することになるとは...
2022/09/03 08:25
2024/02/23 22:42


「……間に合ってくれよ……」
弁当の予約をしていた。自分の分と、同じく頼む予定だった二人の、合わせて三人分だ。
しかし昼休みになって主任に捕まって話をしていたらこんな時間だった。それ自体は仕方がない。大事な話だったのだ。
そうではない。他の二人だ。
「いや、誰か取りにいけよ!!」
あの店は弁当屋というよりも居酒屋だ。昼は時間まで弁当を売って早々に閉店し、夜までは開店しないのである。昼休みにはまだ少々余裕がある。だが店に駆けこめるかはギリギリなところだった。
「すみません!まだ大丈夫ですか!?」
2022/09/03 08:26
2024/02/23 22:43
せりとり

「また歳とったな?誕生日、おめでとう」
穏やかな笑みでそう言ってくれる男の後ろで、もう一人の男がニヤニヤしている。
「うるせぇ!嫌味か」
「あ、いや、そういうつもりではなかったんだが……普通に祝えばよかったな」
別に祝ってくれた男が悪い訳ではない。言葉に悪気など一切ないのだろう。その後ろの男の顔が余計な勘ぐりをさせているのだ。
「いや、別にいいよ。それよりお前だ小林」
俺はその後ろに隠れていた男を手前に引きずり出す。
「また一つ老いましたね。おめでとうございます」
「お前はなぁ」
俺を怒らせて遊ぼうとする姿にもう一人は眉をしかめる。
そうだそうだ言ってやれ。そいつの面倒を見るのはお前の仕事だろう。
ほっといてもこのまま叱られるだろうことを確認すれば、わざわざわかりきった煽りに乗ってやるのも馬鹿馬鹿しくなって、俺は自分の席に戻った。
「おめでとうっていうなら、飯ぐらいは奢ってくれるよな」
しっかりとプレゼントの要求だけはして
2022/09/03 08:27
2024/02/23 22:43
鈴木は小林が理科室で作った謎の薬で普通に女になります。ってかたぶん永津は不慮の事故で同様の薬品により女になります
自分が作った薬で鈴木を女にした小林は、「下着買い行きましょう!!服買いに行きましょう!!」と言って鈴木に「女として生きていく環境を整える前に男に戻る方法を用意しろ!!」って怒られる。悪びれず「え~三日ぐらいはそのままでよくないですかぁ~?」っていう
なんだかんだ結局三日ぐらい女でいることになる鈴木は、授業の冒頭に「え~小林先生の怪しい且つ無責任な実験のせいで女になってしまったのでしばらくこのまま授業をする」と宣言する。生徒は普通に受け入れる(日常的に学校が爆発する世界)
女体化した鈴木は細身のパンツスーツにヒール
小林と買いに行ってるので、小林が選んでるよ......
2022/09/03 08:27
2024/02/23 22:44
セリフとり

「美味かったか?」
「はい!」
元気よく声をあげる少年のような笑顔の男は、実のところ成人してしばらくたつ大人だ。
いつまでも子供みたいな態度で、今日も俺の背中にべったりくっついて
『おなかがすきました~~何かご馳走してください~』
と、もう今更かわいくもない仕草で甘えてくるような男だが、紛れもない成人男性なのだ。
「お前はもっと、こう……しっかりしたほうがいいんじゃないのか?」
態度だけでなく服装もだらしない。ワイシャツのすそはいつも半分出ているし、注意をしなければネクタイも雑に巻き付けたままで過ごすような男だ。
別にし生活に口を出す気はない。が、仮にも教師なのだから生徒の前ぐらいではもう少し何とかならないのかと思う。
「え~でも奏人君が何とかしてくれるじゃないですか」
「俺のせいか......」
自分と相手への呆れで深いため息が漏れた。
2022/09/03 08:28
2024/02/23 22:45
セリフとり

給湯室の職員共用冷蔵庫で、扉に手をかけてしゃがみ込んでいる俺の後ろから、悪魔のささやきが聞こえた。
「誰も恨んだりしないよ」
あまりにも忙しくて昼休みに何も口にすることができなかった。代わりに何か、空腹を紛らわせるものがあればと冷蔵庫を開いたところにあったのがこの大福だ。
コンビニのレジ脇の籠に入っているようなビニールに包まれた大福にはでかでかと『小林』と書かれている。
「まぁ小林のなら俺のみたいなもんか......あいつもうちの冷蔵庫のもの勝手に食うしな」
帰りに買ってやればいいかと勝手に大福をいただく。
「いやいや、僕が恨みますよ!」
いつから突っ込まれていたのかは知らないが餅は固くなっていた。

小林のやつは食べ物はよくわかんないからとりあえず全部冷蔵庫に入れるぞ



────

大福冷蔵庫にぶち込んでるのが小林らしい

2022/09/03 08:30
2024/02/23 22:45
ワンライで8分ぐらいで書いたやつ
お題:「この思い、決して忘れるな」/魂

「死ぬことより怖い事ですか?」
命がけで何かをすることなんて、現代においてはなかなかないものだ。
寧ろ死が遠ざかりすぎて恐怖が薄らいでさえいる今、死より怖いもののほうが下手したら多いかもしれない。だがそれは質問の意図とはどこかずれた答えのように思う。
「そうですね。ああ、でも鈴木君を助けるためなら命を懸けてもいいです。だから、鈴木君が傷つくことですかね?」
命をかけるという感覚もいまいちわからないものだが、だからと言ってよくわからないまま軽はずみでいいているわけでもない。どういうわけか彼のことを考えると死を直前にした恐怖も、それでもなお彼の為に立ち向かう気持ちも簡単に想像できてしまうのだ。
まるで何時かの僕が『この思い、決して忘れるな』と叫んでいるようだ。
「そうですよ。僕たち魂が繋がっているんです」
だから欠けてはいけないのだ。運命だと、前世から魂が引き合ってここにいるのだと、いつも笑いとばされている僕の考えだけれど、本気で言っているのだ。
だけど誰にもこの感覚は伝わらないのだろう。
2022/09/03 08:31
2024/02/23 22:45
ええ今日の実験では、まずこのなにかのかまぼこ板を使おうと思います!
2022/09/03 08:31
それは間違いなくかまぼこの板だな
2024/02/23 22:46
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登場人物紹介

鈴木 奏人


古典の先生
3-1の担任・委員会は風紀の担当
真面目でしっかりして見えるけど、からかったり嫌味言ったり割と毒も出る愉快な先生
歌がお上手らしい

小林 朗人


教科は生物
3-3の副担任・生徒会も持ってるけどほぼほぼ集まりには来ない。
家でも外でもだらしない

永津 利央


数学の教師
2-2の担任・風紀委員の副担当的な
そのくせ校則にはそんなに厳しくない
ただし服装、外見の類は厳しい(明らかに周りに見えるため、自分が注意してないと思われると困る)

とんでもなく不運な男で、大体の事件には巻き込まれる。そのため、学内では永津の居るところでは事件が起きると認識されている。

八束 巴


社家の息子
神職兼業の先生。立場としては講師
祝詞を作るのは慣れてきたけど、いまだに神饌を盛るのが下手
温和だけど、学生時代は短気且つ過激派だった。(今も穏やかな口調の中に時折垣間見える過激派節)
めちゃくちゃ酒を飲む。あとラーメンが食いたい

静川 天


音楽の先生。
生徒には「頼れる」「優しい」と評判で、昼休みになるとよく生徒が相談しに来る。

葦田 成美


養護教諭
親バカ。娘は嫁にやらんタイプ。娘に悪い虫がつかないように目を光らせているが、その実密かに娘に処女を守られている(心配されている)おじさん。

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