第肆話

文字数 743文字

 家につき軽くシャワー浴びて、夏だったので汗をかくかもと思い着替え一式を鞄にいれ終えたところで坂口から「到着したから、準備ができたら降りてきて。」というメールが届いた。
マンションを降りると、マンションの前には坂口の車がとめられていた。
 「よし、じゃあ早く乗って少し長旅になるから途中のコンビニで何か買っていこうか。」
 俺は坂口の車の助手席に乗り込んだ。そして出発をする前に何か飲み物と軽食を買おうと近くのコンビニ行くことにした。コンビニに着いて俺たちはとりあえず車の中でも食べることのできる軽食を何点かと飲み物を買いすぐに出発することにした。
俺たちの向かう旧犬鳴トンネルは九州のとある県にあるのだが(もしも興味があるのならば自己責任で)俺たちの住んでいる県からは6時間から7時間ほどかかる。かなりの長時間の運転になるので俺達は道中で運転を代わろうと考えていた。「とりあえず先に俺が運転するんで先輩は寝ててください。」
 「おっけー。じゃあ最初の半分の運転は任せるわね。」
 俺はカーナビに目的地付近の住所を打ち込み、ゆっくりとアクセルに置いた足に力を込め車を走らせ始めた。少し走ったところで坂口が口を開いた、
 「前々から気になってたんだけどさー。幽魔さ、私のこと呼ぶときはそんな堅苦しくじゃなくてゆうこさんって呼んでくれていいのよ??♡」
先輩だから口にはしないがかなり腹の立つ言い方で言ってきた。
 「まあ、先輩がそのほうがいいならそうしますけど、、、」
 「はい、今のも先輩、じゃなくて”ゆうこさん”ってこれからは言うように!」
 「はいはい、わかりましたよ。ゆうこさん。」
 こんなどうでもいいようなことを話しながら俺達の乗っている車はゆっくりと真っ暗な道を走り始めた。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み