第弐話
文字数 2,007文字
「おもしろい話があるんだけど。」
この人がこういった回りくどい言い方をするときというのはいつも決まって俺はろくな目に合わない。
「はぁー・・・。またですか?」
と、ため息交じりに話すと、
「それがね!今回のはまた一味違うんだよー!」
坂口が少年のように目を輝かせせ、机に乗り出しながら言う。
「幽魔はさ、”犬鳴トンネル”って知ってる?」
「あー、そこなら知ってますよ。ネットで有名なお化けトンネルですよね?」
「そう!それでね今回私のもとにね一通のメールが届いたのよ!それがこれなんだけど」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー以下メール内容ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
拝啓坂口様へ
いつもブログのほう楽しく拝見させていただいています。
それで今回メールをさせていただいたのは、私は大学のオカルト関係のサークルに所属しているので様々な心霊スポットを訪れているのですが・・・。
坂口様は”犬鳴トンネル”なるものをご存じでしょうか・・・?
犬鳴トンネルとは犬鳴峠と呼ばれる峠の中のトンネルの一つなのですが、
その犬鳴トンネルを抜けると犬鳴村という伝説の村が現れるという都市伝説の一つです。そして私たちオカルト研究部としましてもこれはいってみるしかないと男2人、女2人で車で向かったのですが。トンネルが近づくにつれなんだか嫌な空気といいますか、皆それまでテンションも高くわいわい楽しく向かっていたのですが少しずつ会話も減っていき車内も静かになっていきました。そして事前に調べていた、トンネルの前に「白のセダンは迂回してください」という看板が立てられている」という情報通りにトンネルの直前に看板が立っておりみんなの緊張はピークに達していました。そしてトンネルの前につき車を降りようとしたその時、男の内の一人が「あれ?なんかおかしくね?」と言い出しました。もしかして驚かせようとしているのかと私を含む三人は「やめてよー」や「おい、ふざけんなよーw」など場を和ますジョークだと思い降りようとしたその時。
「いや、やっぱりおかしいよ!!」
あまりの剣幕でいうものだから私たちも気になり、「何がそんなにおかしいの?」と、怖いながらも聞くと、
「写真では入れないようにバリケードみたいなん設置してたよな・・・・・?」
「あ・・・・・・・・・・。」
そう、私たちが事前にネットなどで調べたすべての写真にはバリケードのようなもので入り口を封鎖しているものだったのですが、今私たちの前の犬鳴トンネルはバリケードもなくまるで私たちを呼んでいるかのような姿だったのです。そして私たちは皆半狂乱になりながら、急いで下山しお祓いをしてもらいに行きました。
と、このようなこともあり私たちは心霊スポットにはもう懲りたのですが、もしよろしければ坂口様のブログのネタにしてもらえればと思いメールをした所存です。ただ、もし本当に行こうと思うのであれば本当に気をつけてください。
〇〇 〇〇〇 より
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
と、このようなメールの内容だった。
そう、このメールにも書いてある通り坂口は人気ホラーブログの管理者なのだ。
そのため今までも坂口と俺は様々な心霊スポットに行き不思議な体験をした話や、なぜ俺が坂口とこのように心霊スポットを巡るようになったのかという経緯もあるのだがそれはまた別の機会にでも話そうかなと思う。
「こんなメールが私宛に来てたんだよー。どう思う?」
「どう思うといわれましても・・・。そのまま奥へ行って写真の一枚でも撮ってくれているならあれですけど・・・。有名な話ですし本当かどうかというのはこのメールからでは判断できないですね」
「そう!だからこそよ!私たちで本当に犬鳴村はあるのか!?というのを調査をしに行こうというのが今回の本題なのよ」
「まあ、そんなことだろうと思いましたよ。」
その時、「はいとんかつ定食と煮魚定食おまたせー」
「ベストタイミングね。だから今週の金曜日の夜から向かおうと思うのだけれでも、暇よね?」
「まあ暇っちゃ暇ですけど・・・・。せっかくの休みが・・・。」
「まあまあ、休みなんて年取ったらいくらでもあるんだからー。こんな経験いましかできないぞー?」
「はいはい、わかりましたよ。金曜日の夜に出発ですね?」
「さすが我が相棒!じゃあ料理が冷める前にいっただきまーす!!」
「いただきます」
(はあー、毎回毎回なんだかんだうまく言いくるめられているような気が・・・。まあそこまで嫌なわけでもないんだけど・・・・。)
俺は色々と考えたが、面倒くさくなり揚げたばかりの熱々のとんかつを食べることに集中して考えないようにしようとした。
この人がこういった回りくどい言い方をするときというのはいつも決まって俺はろくな目に合わない。
「はぁー・・・。またですか?」
と、ため息交じりに話すと、
「それがね!今回のはまた一味違うんだよー!」
坂口が少年のように目を輝かせせ、机に乗り出しながら言う。
「幽魔はさ、”犬鳴トンネル”って知ってる?」
「あー、そこなら知ってますよ。ネットで有名なお化けトンネルですよね?」
「そう!それでね今回私のもとにね一通のメールが届いたのよ!それがこれなんだけど」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー以下メール内容ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
拝啓坂口様へ
いつもブログのほう楽しく拝見させていただいています。
それで今回メールをさせていただいたのは、私は大学のオカルト関係のサークルに所属しているので様々な心霊スポットを訪れているのですが・・・。
坂口様は”犬鳴トンネル”なるものをご存じでしょうか・・・?
犬鳴トンネルとは犬鳴峠と呼ばれる峠の中のトンネルの一つなのですが、
その犬鳴トンネルを抜けると犬鳴村という伝説の村が現れるという都市伝説の一つです。そして私たちオカルト研究部としましてもこれはいってみるしかないと男2人、女2人で車で向かったのですが。トンネルが近づくにつれなんだか嫌な空気といいますか、皆それまでテンションも高くわいわい楽しく向かっていたのですが少しずつ会話も減っていき車内も静かになっていきました。そして事前に調べていた、トンネルの前に「白のセダンは迂回してください」という看板が立てられている」という情報通りにトンネルの直前に看板が立っておりみんなの緊張はピークに達していました。そしてトンネルの前につき車を降りようとしたその時、男の内の一人が「あれ?なんかおかしくね?」と言い出しました。もしかして驚かせようとしているのかと私を含む三人は「やめてよー」や「おい、ふざけんなよーw」など場を和ますジョークだと思い降りようとしたその時。
「いや、やっぱりおかしいよ!!」
あまりの剣幕でいうものだから私たちも気になり、「何がそんなにおかしいの?」と、怖いながらも聞くと、
「写真では入れないようにバリケードみたいなん設置してたよな・・・・・?」
「あ・・・・・・・・・・。」
そう、私たちが事前にネットなどで調べたすべての写真にはバリケードのようなもので入り口を封鎖しているものだったのですが、今私たちの前の犬鳴トンネルはバリケードもなくまるで私たちを呼んでいるかのような姿だったのです。そして私たちは皆半狂乱になりながら、急いで下山しお祓いをしてもらいに行きました。
と、このようなこともあり私たちは心霊スポットにはもう懲りたのですが、もしよろしければ坂口様のブログのネタにしてもらえればと思いメールをした所存です。ただ、もし本当に行こうと思うのであれば本当に気をつけてください。
〇〇 〇〇〇 より
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と、このようなメールの内容だった。
そう、このメールにも書いてある通り坂口は人気ホラーブログの管理者なのだ。
そのため今までも坂口と俺は様々な心霊スポットに行き不思議な体験をした話や、なぜ俺が坂口とこのように心霊スポットを巡るようになったのかという経緯もあるのだがそれはまた別の機会にでも話そうかなと思う。
「こんなメールが私宛に来てたんだよー。どう思う?」
「どう思うといわれましても・・・。そのまま奥へ行って写真の一枚でも撮ってくれているならあれですけど・・・。有名な話ですし本当かどうかというのはこのメールからでは判断できないですね」
「そう!だからこそよ!私たちで本当に犬鳴村はあるのか!?というのを調査をしに行こうというのが今回の本題なのよ」
「まあ、そんなことだろうと思いましたよ。」
その時、「はいとんかつ定食と煮魚定食おまたせー」
「ベストタイミングね。だから今週の金曜日の夜から向かおうと思うのだけれでも、暇よね?」
「まあ暇っちゃ暇ですけど・・・・。せっかくの休みが・・・。」
「まあまあ、休みなんて年取ったらいくらでもあるんだからー。こんな経験いましかできないぞー?」
「はいはい、わかりましたよ。金曜日の夜に出発ですね?」
「さすが我が相棒!じゃあ料理が冷める前にいっただきまーす!!」
「いただきます」
(はあー、毎回毎回なんだかんだうまく言いくるめられているような気が・・・。まあそこまで嫌なわけでもないんだけど・・・・。)
俺は色々と考えたが、面倒くさくなり揚げたばかりの熱々のとんかつを食べることに集中して考えないようにしようとした。