5章『最終章』

文字数 765文字

教会の中

ー あたしとしんこが一緒になれるなら ー と泣き崩れる

しかし、自分の体は何ともない。

しんこを抱き締めた。だがしんこは頬に涙を伝い、

そして笑っている。

何かにふっと気が付く。

そしてしるくはより強く抱く締める「しんこぉ!」


涙が出てくるのだけれどもより強く体を掴もうとして瞬間に。

しかし、まるまるしんこの体が少し光る。

―何が起きているのだろうーとしるくは思ったが。

そして、雪の結晶のように体は小さい。その結晶は砕けフワフワに周囲に飛び散る。

分かった。

しるくは何を見ているんだろうと思うが瞬間大空しるくは雪の結晶のように溶けて空中に飛散してゆくしんこを大きな目で見るがしるくには分かる。

『 ―神さまの迎えだー 』

そしてより悲しみが強くなりいつの間にか外のやけに寒い冬の風が開いた錆びている。

ステンドグラスの窓から朝焼けの光が差し込み、吹き込んで来る風の為しんこの体はより一瞬で雪化して笑った顔が全身も風に素早く吸い取られていく。

その姿を見てしるくは涙と悲しみの初めての、

ベッドの中でしんこがしるくに告げた言葉のくしゃくしゃに泣きながらクスクスと笑っている姿で出て言う言葉は、

「 しるく、もう。早いんだね、意外だ 」という事を、

そして、デートで彼女と音楽室で一緒にヘッドホンで片耳同士当てて静かに同意した事を思い出し頭の中で走り。

しるくはより顔を上げぽろぽろと泣きそれでもまだ自分を保てないでいた。

しるくは生き残った。



「 ありがとうしんこ 」泣きながら。

このまましるくは日常を暮らすことになる十字架を背負いながら

「 まっててね 」

再び出会う日まで、、、

しんこのいる世界の中にいくまで、、、、、

天王寺しんこの言った言葉「ねっ、この世っていうのは日がさすわ。げんきにしていれば、よ」


『 ねっしるくちゃんっ。じゃっ行きましょうよ。うふふ 』





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