3章『少女』

文字数 789文字

何故か二人はやっぱりと言えばやっぱり布団の中にいて、

『ああ、またかよ。ちくしょう』

小さく虚無の顔でつぶやく「 また、転校 」「 か 」

それよりその言葉に屈しず、しんこが軽く寄り添って来て目が潤んで口づけをする。

その潤み方にしるくは異様感を感じる。

それは、何度か二人きりになった時には見せなかった姿で涙が頬から伝わりぽとっとしるくの肩に落ちた。

からやや厄介なように。しかし、心配気に「 どうしたの 」

しかも、しるくは体がぴったりと這わせたまましんこの乳房へ優しく手で触れていて、

密着した股間同士にも手が行き、より刺激していた。このプレイガール性格がより女の子を引き寄せる理由ではあったが。

この当時、本人自身は本能から来るもので自覚は無かった。

しかししんこのしるくの目を見つめ口づけしながら言う。

言葉は「 あたし、病気だった言われてたでしょ 」しんこは泣いていた。

「 あたしもう命が長くないんだ、あの子たちはそこまで気がついてないみたいだけど 」

しるく「 えっ 」

しかも「 あと3ヵ月もつかどうか 」と言った。

「 何を言うかと思えばウソでしょ。それ、あたしの気を引こうと思って、、 」

しかし、しるくも何かおかしさを感じる、目付きが真剣過ぎる。

しんこ

「 ほんとう、、、の、、こと、、よ 」

あくまでどこか大人びていて。

その瞬間にしるくは微妙な子宮から振動が伝わって「 うっ あっ いくっ 」と

腹を思い切り反らし。

しかもしんこは、

その姿を見てくしゃくしゃに泣きながらクスクスと笑っている姿で出て、言う言葉は「 しるく、もう。早いんだね、意外だ 」

しるくは片目で彼女、しんこを見て涙目ながら「 あっっ 」と再び

悪い?

いや、そうじゃなく。


「 愛してるわ 」これはどっちの言葉なんだろう。しんこが言った様にもしるくが言った様にも思え、両者が言った様にも思えていた。

二人にもそれは分からなかった。
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