第7話 最後の戦い(規制獣)
文字数 1,238文字
「おーい。手伝いにきたぞ!」
ヒゼニーランドのキャラクタたちがぞくぞくと会場に入ってくる。
顔に傷のある男に脅される『任侠、ひえ~』。改造ダンプに乗りジに悩む『(車上)荒らしと無法のダンプ』。元気を取り戻した美月たちもいる。
「プーもドナルドも、こっちにおいでよ。」
世界中から招待された国賓がいる席に向かって叫んでいた。
会場の様子は中継されたが、モザイクだらけで、何がなんだかわからない。
『※著作権や肖像権の保護により画像は加工してあります。』
テロップだけが、やたらくっきりと映る。
「ユキアナ(ウンサー)、会場内の様子はいかがですか?」
スタジオから中継を呼び出す。
「会場ではどこまでが演出でどこからが違うのか、担当もわからずに混乱しています。」
「巨大な龍が現れたとの情報がありますが、危険はないんでしょうか?」
「こちらでは、軽快な音楽が流れていて、まるで特撮映画を見ているようです。少しも怖くありません。」
「映像にやたらモザイクがかかっているようなんですが?」
スタジオのアナウンサーが困惑しながら声をかける。
「カメラでははっきり捕らえられているのですが、なぜかモニタに映し出されるとノイズがのってしまうという理解しがたい現象が起きています。なんらかの規制がかかっているとしか思えません。まともに映りそうな・・・あ、売店がありました。こちら何の店ですか?」
「わしは、『ピー』ター。パン屋。一押しがふっくら納豆パン。」
「いとひいて食べにくそうですね。」
「なことない。うちは甘納豆。ねばらんど。そっちはどうや。」
「さっぱりや、うれんでぇ。」
「一部音声に乱れがありました。失礼しました。」
スタジオから音声が割り込む。
「個人名や商店名といったものにも規制がかかるようです。『ピー』ザ・ハットや、『ピー』ザーラもあります。」
「ありがとうございました。いやあ、激しい規制の戦いになりそうですね。」
スタジオでは何とか間をつなごうと必死だ。
「勝手な自主規制は許さんぞ!」
ゴリン者はシェン○ンに詰め寄った。ミドリンがホウエイケンで仙人の周囲を影で包み込んだ。
「イカズチよ、あれ。」
巨大な龍の周りは、激しい雷によって闇がかき消された。
「ニュウジョウケン。うふん。」
セイリンの色気も老人の仙人には、まったく効かない。
「力づくしかない。チョサクケン!」
ニチリンが構えるが、老人相手となると本気が出せない。
「仙人とは時間の流れが異なる。同じ空間に移動しよう。」
キリンの力を得たオウリンがキケンによって空間を隔離した。
「仙人、気を確かに。」
コクリンが開剣を振るう。
「なまくら刀に当たるわけなかろう。お前等には、この国の現状がわかっていない。いかに表現の自由という名の下に表現の暴力が横行しているか。見るがいい。」
五人はその場に倒れ、意識を失った。
ヒゼニーランドのキャラクタたちがぞくぞくと会場に入ってくる。
顔に傷のある男に脅される『任侠、ひえ~』。改造ダンプに乗りジに悩む『(車上)荒らしと無法のダンプ』。元気を取り戻した美月たちもいる。
「プーもドナルドも、こっちにおいでよ。」
世界中から招待された国賓がいる席に向かって叫んでいた。
会場の様子は中継されたが、モザイクだらけで、何がなんだかわからない。
『※著作権や肖像権の保護により画像は加工してあります。』
テロップだけが、やたらくっきりと映る。
「ユキアナ(ウンサー)、会場内の様子はいかがですか?」
スタジオから中継を呼び出す。
「会場ではどこまでが演出でどこからが違うのか、担当もわからずに混乱しています。」
「巨大な龍が現れたとの情報がありますが、危険はないんでしょうか?」
「こちらでは、軽快な音楽が流れていて、まるで特撮映画を見ているようです。少しも怖くありません。」
「映像にやたらモザイクがかかっているようなんですが?」
スタジオのアナウンサーが困惑しながら声をかける。
「カメラでははっきり捕らえられているのですが、なぜかモニタに映し出されるとノイズがのってしまうという理解しがたい現象が起きています。なんらかの規制がかかっているとしか思えません。まともに映りそうな・・・あ、売店がありました。こちら何の店ですか?」
「わしは、『ピー』ター。パン屋。一押しがふっくら納豆パン。」
「いとひいて食べにくそうですね。」
「なことない。うちは甘納豆。ねばらんど。そっちはどうや。」
「さっぱりや、うれんでぇ。」
「一部音声に乱れがありました。失礼しました。」
スタジオから音声が割り込む。
「個人名や商店名といったものにも規制がかかるようです。『ピー』ザ・ハットや、『ピー』ザーラもあります。」
「ありがとうございました。いやあ、激しい規制の戦いになりそうですね。」
スタジオでは何とか間をつなごうと必死だ。
「勝手な自主規制は許さんぞ!」
ゴリン者はシェン○ンに詰め寄った。ミドリンがホウエイケンで仙人の周囲を影で包み込んだ。
「イカズチよ、あれ。」
巨大な龍の周りは、激しい雷によって闇がかき消された。
「ニュウジョウケン。うふん。」
セイリンの色気も老人の仙人には、まったく効かない。
「力づくしかない。チョサクケン!」
ニチリンが構えるが、老人相手となると本気が出せない。
「仙人とは時間の流れが異なる。同じ空間に移動しよう。」
キリンの力を得たオウリンがキケンによって空間を隔離した。
「仙人、気を確かに。」
コクリンが開剣を振るう。
「なまくら刀に当たるわけなかろう。お前等には、この国の現状がわかっていない。いかに表現の自由という名の下に表現の暴力が横行しているか。見るがいい。」
五人はその場に倒れ、意識を失った。