成長できあう友

文字数 683文字

人は別れなければいけない経験をいずれする。
近い経験では年老いた身内の不幸など。もちろん単純な別れはいくつかのタイミングで時期的であったり自分のライフイベントで出会うこともあるだろう。
私は昨今、親をお互い少しの期間の差で亡くした友達とお互いの相手を思いやる気持ち、共感する部分、尊敬することが直接会ったり、メールを送り合っていてよく言えば成長したなと思わずにはいられない。小学校から現在のミドルエイジまで付き合ってきたのだが、一つの乗り越えなくてはいけないライフイベントを通してお互いが相手と真摯に向き合い、何度も言うが成長できたのだ。

そのように友という存在は今知って見えている友より、より深い次元にその友の機微があり、知れば知るほど魅力的に感じるものである。

相性がいい、悪い、という言葉もよく聞くけれど、自分の自我を少しでも抑えて付き合うことができ、傾聴がかりにもできたとしたら、次は自分の番で少しずつ歩み寄っていけばよいのではないか。

友の良いところからその間吸収できることはきっと多いはず。

誰も話していて何か教わりたいわけではない。 教わるなら本をその分野で数冊読めばある程度理解できるようになる。

知りたいのは友のストーリーを聞いて、その友の根本的な心の受け止め方、誠実さなど意外にシンプルなことであったりする。

言葉が多くて会話のテンポも元気よく明るい友も頼もしい。ただ不器用で静かに控えめにしている友も大切だ。

なんだかんだ言っているが心の目をまっさらにして余分な深読みや探り合いをせずに自分のペースで素敵な友を大切にしようと思う。
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登場人物紹介

思索することで自分を慰める孤独な少女

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