P5
文字数 1,114文字
逆に一番ウィットに飛んでたのは、
デビット ネッガーのこの一文であろう。
コロニーから見下ろす地球は、
昔食べた青いキャンディーとかわらず見えた。
この宇宙に浮かぶ大きな甘いキャンディーに
それを想像すると気持ち悪さと同時に、
そこから抜け出した
この生徒の
この日の出来事は、全ての人間の記憶に、
多くの生徒達の記録はこの後、
日記と言う形で残される事となるのだが、
その中でほとんど日記を残さなかった
人物がいる。
アマテラスコンビと呼ばれた、
双子の兄妹である。
そんな双子の
この日の事が残されている。
日記の本質が、その日の、
その二人のそれは日記ではなく、
報告書のようなものだったが。
それほどまでに
無表情な
この日人類初の宇宙訓練所の生徒に選ばれた
人類の新しい実験は、
これより第2フェイズに
以上が
あまりに少ないこの双子の日記に対し、
一番多くの記録が残ることとなったのは、
その他大勢の日記に必ずと言っていいほど
この二人の
その意味ではこの二人は、
人々の目線の中にだけ存在し、
その本当の人物像をしる者は少ない。
それが今もこの二人が神話となって語られる
なにはともあれ宇宙世紀
こうして
宇宙に浮かぶ希望の
アトロパテネの中は、
いまだ
このとき、誰も予想していなかった。