第4話 漫画二冊

文字数 970文字

『空母いぶき』12巻のかわぐちかいじ先生は、ほかにも、この作品の前の話を描いていて映画にもなっている。

このシリーズから私は読み出して、新刊が出ると買っている。12巻では、ロシアと日本の自衛隊が交戦状態になっている。

このシリーズで好きなのは、女性の描き方が21世紀であることだ。ロシアと、同盟国アメリカに一歩も引かない女性首相柳沢、北の会議に出席する途上でロシアに襲われた船の女性リーダー、自衛隊の女性艦長など、どの人も高い能力を持ち、皮肉でなく気高く行動している。それを見ている仲間の男性自衛官なども、彼女たちを心から尊敬し、支える。何より日本がこのような行動を取れば、戦争を回避できるかも知れない。13巻は2024年5月末に発刊予定で、楽しみだ。

『北北西に曇と往け』7巻の入江亜季さんの物語はかなり進んでいて、以下ネタバレになるが、

美しい容姿の弟が、少なくない人を殺していて、アイスランドで既に殺されたという、その兄のアイスランド育ちの(けい)が、弟は死んでいない、弟と他の人との間に何があったか、日本に帰って、親友とともに調べ始める。

アイスランドの描写や、言語は楽しい(裏表紙はアイスランド語の絵辞書になっている。アイスランド語はデンマークなどバイキングと同じ祖先の言葉で、アイスランド島で発達したから独自の言語になった)。背の高いハンサムな慧は、ふだんアイスランドに住んでいて、世話になっているアイスランド人(叔父)に少しでも生活費を入れるため、探偵のようなアルバイトをしている。

この作品の好きなところはいろいろあるが、アイスランド人のチェリスト、リリヤの音楽演奏の描写とか、日本に里帰りしての食べ物や景色など、画面も魅力がある。

漫画家は、漫画を描き続けなければならない。そのため、孤独だった主人公に友達ができて、素敵な友達の輪の話になって、シリーズものがつまらなくなったりする。

この作品は新刊がなかなか出なかったが、弟の調査によって、また続きが楽しみになった。

掲載誌は『Harta』から『青騎士』に変わり、何度か買って読んだが、ほかの作品が変わりすぎていて読みたいものがない。漫画雑誌はどれも分厚いが、青騎士もとても分厚くて買う気にならない。

なので、こちらもコミックス新刊が出るのを楽しみにしている。発売予定は書かれていないが、楽しみだ。


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