おまけ⑤ 目覚めよ、Goal.com

文字数 1,645文字

 DAZNのことを考えていて、うーん、ドキュメンタリーとか、報道に特化したサービスがあって、しかもそれに課金ができればDAZNももう少し潤うのに、と思っていたのですが、すでにGoal.comがあるんですね。だからESPNみたいな感じで、報道のメディアとしてGoal.comを使うことはできると思います。

 ただ、コンテンツをどうするかです。

 一つはどうです?既存のメディアを利用しては?例えば、ゲキサカであったり、Number、sportiva(すいません、他社ですな)のような媒体の、記事であったり、記者であったりとタッグを組んではどうでしょう。そしてサブスクリプション?課金して記事を運営するということです。

 すでにタグマや、エルゴラのような記事媒体はあるわけですから、それらともウィンウィンの関係を構築することは必要ではないでしょうか。

 無料記事と、有料記事とを分けたり、一旦Goal.comに投稿してもらった記事を他の媒体(yahooのような)に転売することも、やり方にはよると思いますが、可能だと思うのです。

 寡聞にして、Goal.comがどのように経営をなされているのか知らないのですが、一つ言えるのは、DAZNのコンテンツ、特にJリーグとプロ野球のコンテンツを利用できる可能性がある、密着している、というのは、Goalにとって武器になるのではないでしょうか?(ん、映像の2次利用出来ないのかな?)

 日本には、現在スポーツメディアの大きな集積体はあまりありません。スポーツナビはそれらの中で数少ない例外ではありますが、他にはスポーツメディアはあまり見当たらない。だから関心を分散させず、まず日本国内向けへの報道をしてはどうでしょう。もしそれが無理でも、英国主体なら英国主体、欧州主体なら欧州主体として、色付けをしてはいかがでしょうか?

 英語はとても豊かな言語で、記事を英語で書くと、全世界で読んでもらえるのは確かです。ただ、「価値のある記事」というのは、単純に記事を書くだけでは難しい。

 しかし日本人の好む記事を全世界から収集する、選んで、例えばGoal japanのようなものに載せる、傾向をつける、ということは可能だし、それを通じて広告を得たり、課金を得るというビジネスモデルは可能だと思うのです。

 また、現在YouTube、Twitterなどで、新しい書き手たちが生まれています。覆面の書き手たちなのでリスクは伴いますが、彼らと協力して、jリーグや、プロ野球を盛り上げることはそれもまた可能だと思うのです。インターネットメディアには、それらのSNSのインフルエンサーや、映像作家、作り手達との親和性があると思います。

 現在、DAZNの放送は、1回放送が終わればそれで終わり、収益も契約者からの利用料のみとなっています。それを2回、3回と放送させる。別に全試合でなくてもいいのです。特定のシーンを切り取って批評したり、ある選手のプレーを特集させたり、やりたい、という製作会社はいくらでもあると思います。盛り上げて、興味関心を抱かせる、そうすれば、DAZNはもっと栄えるでしょう。

 だから既存のメディアに情報を利用させることや、逆に既存のメディアと番組を作ったり、DAZNの中で番組を作るようなことをして、共存を図るといいのではないでしょうか。

 また、PVに即して利用料を取るような条件で、コンテンツの2次利用を各チームに許可して独自番組を作らせ、「コンテンツの使用料を取る」というビジネスモデルを作ることも可能だと思うのです。

 現在のDAZNは欧州型の制限することでビジネスをすることに拘っているように見えますが、それに対し、巻き込んでいく形のビジネスモデルを作ることで、Goal.comなどを中心とした、新たなメディア展開を考えられてはいかがでしょうか。

 うまく機能するかわからないですが、参考までに記しておきます。
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