おまけ③ 東京Vを核とした日本スポーツの活性化

文字数 2,772文字

 FC東京が、東京ガスを主体としたチームなら、東京Vはどのようなチームになるんだろうなぁ、ってこと、考えてました。

 東京には町田も含めて3つのクラブチームがあり、まださらにチームは増えそうな感じですが、先行者として、どのような立場を東京ヴェルディはとればいいのでしょうか。

 こんなことを考えたのは、明日、バルセロナ・ダービーとやらがあるんです。カタルーニャ独立派のバルセロナと、国王派のエスパニョールというゆるい傾向があるそうで(本当は深刻?)、それも含めて、どのようなファン層に東京Vは働きかければいいんだろうか、というようなことを考えたんです。セルティックとレンジャースのような激しい対立がダービーには伴うのはよく知られているのですが、FC東京のようなチームに対して、東京Vはどう立ち位置を定めればいいかと。

 一つは、FC東京=東京ガスで、FC東京は大きな基盤を持っているということです。逆に言えば、そこからもれた人たちの拠点になればいい。

 浦和=三菱、柏=日立、名古屋=トヨタ、のように、実質、親会社があって、それに支えられているチームはあります。

 一方で、東京ヴェルディはクラブチームではないでしょうか、読売クラブの伝統を受け継いだ。だから、Akatsukiはスポンサーであるけれども、親会社?なのでしょうか。クラブの核ではあるけれども、親会社?ではないのではないでしょうか。

 Jリーグは地域にねざす、ということを言っています。だから大阪の南にはC大阪があり、北にはG大阪がある。ヤンマーのC大阪、PanasonicのG大阪とはいうものの、ホームタウンを主体としてチームが構成されています。しかし地域には地域の特色があります。そして、それを反映してチームの色が出来上がっていきます。

 読売クラブはヴェルディ川崎となりました。しかし東京へ移転することを選んだ。これはより大きな主体をファンとすることを狙うということでしたが、コア・サポーターをあやふやにしてしまった面もあるのではないでしょうか。

 しかしそれでも東京を選んだのは、より大きな影響力を手に入れたかったからではないでしょうか。

 コア・サポは曖昧だけれど、大きな影響力が欲しい、この二つのことを認めたとき、考えるべきことは、何でしょうか。

 自分が考えたのは、大きな影響力を持つ人をコア・サポとすることです。日テレや、読売などの人脈を使って、インフルエンサーを獲得し、獲得したインフルエンサーの力を借りて、ライトサポを増やしていくということです。

 サッカーでは、オーナーやインフルエンサーの力は絶大です。オーナーの影響力は大きくチームの力に反映される。親会社の力もそうですし、楽天の三木谷さんのような在り方を見れば、それもわかるのではないでしょうか。

 東京は新しい街です。新しいものを、常に生み出している。それらの新しいアートや、新しい産業のインフルエンサーと協業し、その産業が大きくなってからリターンを得るようなビジネスモデルはないのでしょうか。

 ちょっと文脈がおかしいですか?では、具体例をあげましょう。サッカーもわかりやすいかもしれませんが、NBAで見てみませんか?

 LAレイカーズ、という有名なチームがあります。LA、ロサンジェルスというのはハリウッドなどを含む、映画の街だったと記憶しています。それらの俳優や、監督などが、レイカーズを応援する。もともとは、「マジック」・ジョンソンなどの華麗なバスケットボールが受けたこともありますが、そのようなバスケットボールを後押しするファン層、インフルエンサーの塊、土壌があったのだと思います。

 NYニックス、というこれもまた有名なチームがあります。最近優勝はしていないかもしれませんが、ニックスもNYの芸術家や、アーティストたちに愛されたチームです。

 それらのアーティストに愛されたことが、多くのファンを呼ぶきっかけになった。

 ゴールデンステート・ウォーリアーズ、という強いチームもあります。ゴールデンステートと言うとわかりにくいですが、確かシリコンバレー、つまりIT企業の集積地に立地したチームだったと思います。GAFAの社員などの応援を受けているチーム、とは単純に言えないですが、IT系に近い層から応援を得ているチームだと思います。

 世界でもトップクラスのIT企業の後押しを受ければ、強いのかもしれませんね。

 映画などの俳優、芸術家、アーティスト、IT企業…、これらの新しい、鋭敏なものを持っている人たちの集まる場所として、LA 、NY、ゴールデンステートは立地していると思います。そして東京や、Akatsukiも、そういう、芸術系で、アーティスティックで、ITに関わる土地、企業だと思います。だから、そういう環境とインフルエンサーに働きかけるチームになればいいと思うんです。

 ライターさんが東京ヴェルディの歴史を掘り起こされていましたが、楽天がスポンサーになったことや、サイバーエージェントがスポンサーになったこともあると聞きます。「良いサッカー」をすれば、そういう人たちに受けるアートをすれば、新しい人たち、新しい企業集団や、強力なインフルエンサーの集団に支持されることは可能だと思います。

 神戸は楽天を中心、町田はサイバーエージェントを中心にして、チーム運営をしようとしておられ、それは企業の色彩を色濃く出すという点で成功していますが、東京VはAkatsukiのそう、暁の淡い色合いをベースに、それらIT系、芸術系、メディア系の集団をベースとして、ファン層を形成し、発展していくことを考えてはいかがでしょうか。

 そのためには、それらの人々に受ける経営や、ファンタスティックなサッカーが必要になると思います。

 トップランナーに後続はついていきます。やっているサッカーや、クラブチームの価値によって、この東京ヴェルディと言うチームは伸びていく可能性があります。

 また日本テレビ、読売新聞という協力者がいれば…、スポンサーでなくてもうまく共存できれば…、まあ、言わないでおきましょうか、しかし展開がやりやすいでしょうし、様々な価値がこのチームには眠っていると思います。

 だからそれらこれからの企業と、これからのスポーツを作って、日本のスポーツ界を盛り上げていくことを狙ってはどうでしょうか。

 専門のスポーツ戦略については、詳しい方がおられるでしょう。しかし東京Vの自由さは新しい色や、多彩な輝きをこのチームに与えていると思います。

 このチームは、まだまだ輝いていくのではないでしょうか。素人は、そんなことを考えました。
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