第44話 オハイオどんなところ? 夫の電話が面白い

文字数 1,063文字


 のどかなオハイオ。アイダホ田舎とはまた違った田舎で、アメリカ人の感覚だと郊外。馬も牛もいるけれど、郊外型の綺麗なモールもあるよ。そんな発達途上田舎。
野生の鹿も近所まで来る。 春から夏にかけて小さいうさぎがいっぱい来る。家も土地のお値段が安いので広く、何よりも暖房がきっちりしている。ここは冬は猛烈な大雪でマイナス20度になるところ。夏は快適に過ごせる。

娯楽のないアイダホで人は浮気ばかりしていると書いたけど、ここも娯楽はあまり無い。ただし、ものすごくクリスチャンが多いので(汝、姦淫するなかれ)ということで近所でのスキャンダルな話しは聞いたことがない。
ただ、数年前に誘拐監禁の大きな事件も発覚しましたから、場所でかなり違うのだと思う。北のクリーブランドのほうが治安が悪いと聞いている。

4年前、ここに来て驚いたことはフレンドリーで親切な人が多いことだった。LAはかなりワイルドなところで、映画に出てくる悪い言葉はひと通り聞くことができるし、運転も荒く中指おっ立ても何回も見た。 ここでは一回も見たことない。それどころか、誰かの家の前を通るときに、全く知らない人が手を降ってくれる。

そんなオハイオ、とっても気に入っている。夫の職場は相変わらず忙しいが、ERとか飛行機で患者さんを運ぶ救命士ではなくデスクワークが主になった。

最近はオフィースからの電話で日本語をトライしている。
他の人に話の内容がわからないように。でも私もわからない。

「帰りに〇〇買ってきて」と電話した日
「遅い、いいですか? 今、会議するかな? そうしたら~おわるなんじ?わからないよ? そうしたら~おそく、なる。 だけどいいかったらいいよ」

翻訳
「遅くなってもいい? 今から会議だと思うから何時に終わるかわからない。遅くなってもいいのならいいよ」

焦ると特にめちゃくちゃになる。今会議するかな?というときなどに。
それから
探しものをしている夫に
「あったの??」と聞くと
「あった、ない!!」
「あった、ない~??ワハハ違うでしょう!!」(ひどい嫁)
「え???(ちょっと、考えて)  あ!あって、ない!!」
それこそ、あってない、だよ。 

「ない、でいいんだよ」どうも、納得行かない様子。

最近一番爆笑したのは

「マウイ島の~山~~背が高いよ。 富士山は~もっと背が高い、でもこの山も少し背が高いよ」

翻訳
「マウイ島にある山は、富士山よりは低けれど結構高い山である」

これは「笑うな」という方が無理だ。お腹抱えてヒーヒー笑った。でもね、夫も私の英語よく笑ってる。だからおあいこでいいよね?


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