第20話 参観日と罪悪感

文字数 323文字

 授業参観の前日に息子から電話がきた

「朝に熱測ったら38℃あるねん、休みたくないって言うけど、明日の授業参観を楽しみにしてるから・・」

 インフルではないが発熱した孫娘を預かって欲しいらしい


 迎えに行って、少し咳き込む孫の熱を測ると37.8℃もある

「明日までに下がったらいいのにね」 
 慰めのつもりで言った言葉なのに泣き出した

「大丈夫、ちゃんとご飯食べて、寝てたら治るって」
 添い寝をしながら僕も寝た

 ・・・・

 翌朝、気になって息子にメールした

 [今朝も38℃あったから休ませた。泣いてたわ]


 かわいそう!
 かわいそう!
 かわいそう!

 爺ちゃんの祈りが足らんかったのか!
 なんでか、罪悪感に襲われた。
 (そして、念の為に風邪薬を飲んでおいた)   

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