第18話 持続させない返し技
文字数 396文字
鍵を忘れた日に限って妻が出掛けていた。
メールが既読にならない。
玄関前で待つだけの15分は長い。
近所の目が気になって、駅に置き忘れていた自転車を歩いて取りに行く。
自転車に乗ってからメールを確認したけど、45分過ぎたのに”既読”になっていない。
仕方なく、近所の食堂で夕食を取る頃には、鍵を忘れた反省よりも、連絡がつかない妻に腹が立ってきた。期待していたオムライスの味が少し残念なのも怒りを後押しした。
60分を超えると、少し心配になって店内で”待機”を決めた。
80分が過ぎた頃に、妻から電話があって簡単な謝罪と家に孫が来てるって。
安心すると、ぶり返した怒りをコーヒーで少しでも和らげてから帰ることにした。
最初の帰宅から100分過ぎて家の玄関を開けた。
「じいちゃん、風呂入ろう」 半裸の孫娘がいた。
妻の策略に、ズルいなぁーと思いながら
『先に、おかえりーやろ』 笑顔になってしまった。
メールが既読にならない。
玄関前で待つだけの15分は長い。
近所の目が気になって、駅に置き忘れていた自転車を歩いて取りに行く。
自転車に乗ってからメールを確認したけど、45分過ぎたのに”既読”になっていない。
仕方なく、近所の食堂で夕食を取る頃には、鍵を忘れた反省よりも、連絡がつかない妻に腹が立ってきた。期待していたオムライスの味が少し残念なのも怒りを後押しした。
60分を超えると、少し心配になって店内で”待機”を決めた。
80分が過ぎた頃に、妻から電話があって簡単な謝罪と家に孫が来てるって。
安心すると、ぶり返した怒りをコーヒーで少しでも和らげてから帰ることにした。
最初の帰宅から100分過ぎて家の玄関を開けた。
「じいちゃん、風呂入ろう」 半裸の孫娘がいた。
妻の策略に、ズルいなぁーと思いながら
『先に、おかえりーやろ』 笑顔になってしまった。