第21話

文字数 458文字

 私の大好きな物語がある。私は、人が人生を歩く靴を、言葉という道具で磨きたいと、先ほど言ったが、この二作品は、その原動力になっている。
 中国の「塞翁が馬」と、Andre dahanの「My friend the moon」だ。塞翁が馬は、確か、高校で習った。
「My friend the moon」は、たまたま本屋で見つけた絵本だ。
 塞翁が馬の内容は、「是なんぞ、禍とならざらんや」、「是なんぞ、福とならざらんや」の繰り返しだ。
日本でいう七転八起。上手く表現してあるよなと、高校生の私はこの漢詩を繰り返し読んだ。
 Andre Dahanの絵本、これまた、お友達のことをうまく表現している。月が溺れて、人間が月を助け、
最後は仲良しになるというお話だ。話も良いけど、絵をみて釘付けになり、この絵本を三冊購入し、友人にあげた。
 日本のみならず、言葉の力は海外でもでかい。だって、ごく普通の、私みたいな人間の心に止まるのだから。
 きっと、外国人の中にも、枕草子や、徒然草などを読んで、すごいって思っている人々がいるはずだ。
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