第１１話

文字数 251文字

　この会社で、やりたいことも思う存分させてもらえたので、そろそろ、故郷に帰ろうか。私の心がうずいた。辞表をだした私に提案されたのは、地元にある、同じ会社の支店勤務だった。全く違う仕事に就きたかった私は、お断りした。会社の気持ちは心の底からありがたくいただいた。自分のためだけに仕事をしているような人間の行き先を、用意してくれようという親心に心の底から感謝した。
　丸ビルの店を一店舗貸し切って行われた、私の送別会。頭が下がる。
　この会社のメンバーと得たことは大きい。人の優しさ、思いやりを思い知らされた。

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