第49話 ふるさとの海

文字数 142文字

 青く輝く海がトンネルを抜けた先に広がっていた。
 適当な路肩に停車し、道路を降りて、砂浜に立つ。
 海は緩やかにうねり、一個の生き物のようだ。白波が灰色の砂を洗い、また深い群青の海に帰る。
 東北の海は黒いと言ったのは誰だったろう。
 彼方から吹き寄せる潮風が、心地好く私の髪を巻き上げた。
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