第40話 噛りつきたい毒林檎

文字数 141文字

 女王役の彼女が毒林檎の無毒の部分を噛った。物もないのに彼女の唇は林檎の蜜に濡れて見える。
 彼女は白雪姫である私に反対側を噛るよう勧めた。彼女の手には想像の毒林檎が載っている。
 台本では受け取るはずが、私は彼女の手から直接毒林檎を噛ってしまった。
 私の唇から、毒の果汁が滴り落ちた。
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