かいけつへん

文字数 423文字

 わたくしがついた嘘は何であったか。実は……、なんとわたくしは女子高生ではなかったのです! え? そんなん最初から分かってた? ふむ。そんなら本当の嘘をお伝えしましょう。『滑瓢の鯰絵』という小説はこの世に存在しません、全くのウソデタラメにございます。これくらいのお遊びが許されるのは、京極夏彦か筒井康隆の小説くらいだろうと思われ、ちょいと調子に乗って遊んでみたのです。いやあ、楽しませていただきました。
 というわけで、わたくしのついた嘘は存在しない作品を紹介したことでした。気づいた人はさすが、京極夏彦をよう分かっていらっしゃる。これにて一件落着。








 ……おや、まだ納得されてへん人がいらっしゃいますか。いやはや、さすがですわ。あんたは真の京極夏彦ファンやろな。うちみたいな紛い物とは大違い。本当の本当の嘘に気づかれましたか。実はですね。ここだけの話。わたくし、『ヒトごろし』と『虚談』の両方とも、一行たりとも読んでませんのや。
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