◆ あらすじ: 「 救貧戦隊! アニめしン! 」

文字数 799文字

オレの夢は世界を駆けるアニメーター!親とは喧嘩別れしたぜ!
希望の会社に何とか就職できた!しかし初任給の低さに泣いた!

すでに仕送りは断たれ電気とガスも止められた!どうするオレ!
大先輩に泣きついた!オレと同じド貧民から名を挙げた実力者!

知らなかったがアダ名が「アニメシン!」アニメ界のメシの神!
「きさま農家出身のくせに農文協の魚柄大先生を知らんのかッ!」

料理経験皆無のオレ様!トラウマを語る語る!「よしわかった!」
あっという間に自炊道具一式が、オレの部屋に揃ったのだった… (続く!)


◆ 第二話あらすじ: 「貧乏人は、麦を喰え。」

調理実習の時に米を洗えと言われて洗剤をかけて洗って怒られた。
家にある調理道具?といえば冷蔵庫と電子レンジのみ!なオレ様。

「手もち残高3千円?給料日まであと十日? 楽勝じゃねぇか♪ 」
謎な大先輩。キツネ小路の百均と激安スーパーを飄々と練り歩く。

包丁まな板お玉しゃもじ土鍋…「千円札が消えたじゃないすか!」
泣くオレに、会社の備品のカセットコンロを借りてくれる大先輩。

「まぁ待て十分で美味いもん喰わせてやる」…アニメシン、発動!
「ほぁぁぁあぁ~ッ!」「これ自分で簡単にできるぞ?」「…神!」 (続く。)


◆ 第三話あらすじ: 「 パンが買えないなら御飯を炊けばいいじゃなーい? 」

一番安い米2kgで千円札が消えた(涙)。「あと千円しかない!」
「余裕w あと塩と味噌と小麦粉とワカメと卵と…半額の野菜♪ 」

「うわぁぁぁぁ!残金が…ほぼゼロッ! どうしようッ」(狂乱)
「あ~まぁなんか緊急事態あったら給料前借りさせてやっから…」

「まずは基本の土鍋炊飯な」「その前に米の洗い方が解りません」
「とぐって言うんだが…別にとがなくても炊けるぞ?」「えっ?」

米と水を紙コップで同量ずつ計って土鍋に入れて入れて30分待つ。
土鍋をカセットコンロに載せて弱火。待つこと10分。「…旨ッ!」 (続く?)
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登場人物紹介

主人公。園枝 皆太(そのえ・かいた)。23歳。


新人アニメーター。貧乏。


調理経験皆無。というか、苦手意識のみMAX最大。

農家出身なので、野菜や家畜の絵は上手い。


 ===


なぜ料理ができないかと言うと、みごとな女系の大家族で育ち、

曾祖母・祖母・祖母姉妹・伯母・母・叔母・姉・従姉…総勢9人による

壮絶なる『台所の覇権争い』に割って入るスキが無かった…ため。


『電気ポットに水を入れて湯を沸かしてカップラーメンにお湯を注ぐ』のと、

『タイムセール半額弁当や特売日に買いだめた冷凍食品をレンジで適温にチンする』

のが、進学して一人暮らしを始めてから身につけた【調理スキル】。


雨後樹 美浪(うごき・みろう)。年齢不詳。

自称『天才絵師にして天才シロウト料理人』!

他称『アニメ界の飯の神』=『アニメシン』!様。

(一部に『兄メシヤ様!』の尊称も…)

(人間です。)


 ===


かけだしの新人動画屋時代に自炊にはまり、のち、

食い倒れアニメ『いやしんぼ!』の原動画で一躍有名に。

『りある包丁さばきで仕事を獲った!』伝説の持ち主。


杉田 仁成(すぎた・じんせい)。年齢詐称。

ポン島国ポウキョウ都心の某有名アニメ会社に雨後樹と同期入社。

待遇面で揉めて組合などつくって紆余曲折した結果、

色々あって独立。

出身地のポックル島で動画制作会社を立ち上げ、今に至る。


愛妻は調理師。雨後樹とは家族ぐるみのつきあい。


田代 巧(たしろ・たくみ)。25歳。

皆太の2年前に入社した先輩。


バイクや自動車など、メカ関係の絵が得意。

実家は中古自動車の整備販売工場。


三ツ俣 和紙(みつまた・かずし)。中堅アニメーター。

趣味でいまどき『切り絵アニメ』を自主制作している、根っからの『創職系』。

動かないが『頭脳労働した!』と称して地味に食べ歩き情報が豊富な食いしん坊。

比較的無口。あまり出番はない。


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