第2話
文字数 412文字
そして最終日。私は大丸で2千円のボールペンを買い、プレゼント用に包んで貰った。2千円のボールペンが短期の方への餞別として妥当かどうか迷ったが、梶田さんは真面目に頑張ってくれたし、という気持ちがあった。
定時になり、梶田さんが私に深々と頭を下げた。
「藤本さん、短い間でしたが、お世話になりました。至らない私のために熱心に教えて下さり、本当に有難うございました」
私は梶田さんに餞別を差し出した。
「こちらこそ、お世話になりました。これ、良かったらお使い下さい」
梶田さんは驚愕の面持ちで後退りした。
「そんな、受け取れません!」
「えー、そんなこと言わずに~」
何度かのやり取りの後、梶田さんは恐る恐るといった感じで包みを受け取った。いまお返しできるものが無いんですと散々謝りながら、梶田さんはクッキーを3個くれた。彼女は最後にまた深々と頭を下げ、職場を去っていった。
翌翌朝。席に着くと横尾君がやってきた。
定時になり、梶田さんが私に深々と頭を下げた。
「藤本さん、短い間でしたが、お世話になりました。至らない私のために熱心に教えて下さり、本当に有難うございました」
私は梶田さんに餞別を差し出した。
「こちらこそ、お世話になりました。これ、良かったらお使い下さい」
梶田さんは驚愕の面持ちで後退りした。
「そんな、受け取れません!」
「えー、そんなこと言わずに~」
何度かのやり取りの後、梶田さんは恐る恐るといった感じで包みを受け取った。いまお返しできるものが無いんですと散々謝りながら、梶田さんはクッキーを3個くれた。彼女は最後にまた深々と頭を下げ、職場を去っていった。
翌翌朝。席に着くと横尾君がやってきた。
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