第3話
文字数 454文字
「ここって……か、影?」
「そう、俺・マサトの影」
とうとう俺は、おかしくなったようだ。
もう一人の自分と対話をしたことがある人がいるのは伝記でみたことがあるが、まさか影が話かけてくるのは、さすがに狂った人かもしれない。
「俺、ずっとマサトのこと見てたからさ、なんもできないから見てることしかできなかったけどさ」
「……じゃあ、何を手伝うっていうんだよ」
端から見れば、大きな独り言を言っている俺である。
あまり人に心を開かない俺だが、自分の影だからか、会話を開始してしまった。
「俺がお前になって、お前が俺になる」
「は?」
「お前が俺になれ、俺ならもっとうまくやれる」
「何を中二病みたいなこと言ってんだよ」
「俺は高二だ、高二病だ」
この影は何を言っているのだろう、バカなのだろうか。
「な? お前なら、こんなユニークトークできないだろ?」
「ユニーク、なのか? 今の」
「ずっとお前の下でお前に見下されてて羨ましかったんだよ、しにたいんだったら、その人生俺にくれよ」
表情はないし、ただ地面に張り付いている影は俺に訴えた。
「そう、俺・マサトの影」
とうとう俺は、おかしくなったようだ。
もう一人の自分と対話をしたことがある人がいるのは伝記でみたことがあるが、まさか影が話かけてくるのは、さすがに狂った人かもしれない。
「俺、ずっとマサトのこと見てたからさ、なんもできないから見てることしかできなかったけどさ」
「……じゃあ、何を手伝うっていうんだよ」
端から見れば、大きな独り言を言っている俺である。
あまり人に心を開かない俺だが、自分の影だからか、会話を開始してしまった。
「俺がお前になって、お前が俺になる」
「は?」
「お前が俺になれ、俺ならもっとうまくやれる」
「何を中二病みたいなこと言ってんだよ」
「俺は高二だ、高二病だ」
この影は何を言っているのだろう、バカなのだろうか。
「な? お前なら、こんなユニークトークできないだろ?」
「ユニーク、なのか? 今の」
「ずっとお前の下でお前に見下されてて羨ましかったんだよ、しにたいんだったら、その人生俺にくれよ」
表情はないし、ただ地面に張り付いている影は俺に訴えた。