第３話

文字数 241文字

「ラスティ。行かないで。みんなにあやまって、仲間に入れてもらえばいいのよ」

「でも、お母さん。ぼくはウソつきじゃないよ」

ラスティは呼びとめるお母さんをふりきって、海の魔女のすみかへ泳いでいきました。

海の魔女は恐ろしい歌声で、イルカたちをおかしくするバケモノです。

近づいていったラスティは、魔女の歌声しか聞こえなくなってしまいました。

（ああ、もうダメだ。なんにもわからない）