第2話

文字数 180文字

天照カンパニーがおれにしていることは、れっきとした犯罪だ。だが政治家も裁判官もほぼ天照の配下にある現状で、オレが天照を訴えたとしても勝ち目は薄いだろう。それ以前に、ひそかにオレの存在を『キャンセル』すなわち処理されてしまうかもしれない。

死にたくはない。けれども、他人の人生のスペアとして生きることは、耐え難いほどに辛い。オレの人生は、原点から穢されていたのだ。
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