第20話:「最終章」堀越伸二の生きてて良かった!

文字数 2,051文字

 伊藤虎吉の娘の伊藤美佳さんが代わりに霊柩車に乗ってくることになった。そして熱海に戻った堀越彦一が葬儀社に電話して葬儀場を捜してもらい3月6日、熱海南部の葬儀場で午前10時から空いてるとわかり葬儀を入れてもらい3月6日10時からの葬儀の案内状を近くの親戚や、釣り、麻雀仲間にパソコンで印刷して、翌日に52枚、送った。

 3日後、43人の葬儀参加者となった。その連絡をして、お通夜に12人、3月5日、19時からの通夜で宿泊者希望者はなしとわかった。やがて3月5日が来て、喪主は堀越和男で、通夜に来た人たちに挨拶して回った。翌、3月6日は比較的暖かく、マイクロバス1代と自家用車4台とエスティマで熱海の伊藤家を出て、20分で熱海南部斎場に到着しta.

 その後、10時から葬儀がとなり、お坊さんのお経がから始まり、ご焼香が始開始された。多くのお花や弔電が来て伊藤虎吉の友人の多いのには驚かされた。そして、11時過ぎから昼食を取り13時前に遺体が火葬された。その後、骨拾いを近親者の手で行われ、やがて、近親者が、ご挨拶をして、伊藤虎吉の納骨のために菩提寺へ向かった。

 それには18人が付き添って行き納骨を終了し終わると空に一筋の真っ直ぐな白い雲が流れた。生前の伊藤虎吉の真っ直ぐな性格と、きっちりとした人生が終わりを告げたという印象を強く持った。
「堀越彦一は、今さらながらに故人、伊藤久万吉の男としての偉大さ」
「さらに人間としての優しさを併せ持つ偉大な人とめぐり逢、本当に幸せだったと思い返した」
「また人生の伴侶、安江との結婚も彼の強い力に引っ張られたものだと思い返した」
「人と人とのつながりの不思議なあやを感じた」

 それからの1週間は今後どうやって生きて行くべきか考えさせられた。その結果、伊藤虎吉さんの残した良いものを自分の子供に受け継いでいこうと考えた。そうして息子の堀越達也と堀越伸二が東京の東京都立大学へ帰っていった。そして大学の2016年の新学期が4月から始まり息子の堀越達也と堀越伸二が授業を受け出した

 その時、奥さんの安江とテレビを見ながら、お茶を飲んでる時、突然画面にテロップが出て熊本地方で大地震発生というニュースが流れた。そして画面が変わって家が潰れた映像が流れてきた。その後も頻繁に大きな地震が起きたと知らせが入り眠れぬ夜を過ごした。4月14日だけで熊本市で4回の大きな地震が起きて住んでる人達はたまったものではないと推察された。

 4月15日に深夜に3回、4月16日10回、その後、何回も群発した。そして、青の熊本城が崩れるシーンが流れたときには背筋が凍る思いをいた。そして車の中で過ごしていた人たちに血栓が出来て死亡する人がでたと聞くと、なんで、こんな試練を与えるのかと思った。そして南阿蘇の巨大な崖崩れを見ると巨大地震の怖さを嫌と言うほど思い知らされた。

 もちろん、翌日から熱海市役所で募金の受付を東日本大震災同様に募金箱を各窓口に設置して募金活動を開始した。今回も堀越彦一は3千万円を個人的にインターネットを通じて募金して、残高が17450万円となった。この話をすると、東京都立大学でも堀越達也と堀越伸二が協同して熊本地震の募金活動を始めたと連絡が入った。

 そうして大学での勉強が面白いと連絡があり、堀越伸二がサッカーできなくなった事について落ち込んでないかどうか心配した。そこで電話で直接聞くと、正直サッカーもっとやりたかったし、それは残念に思うが、以前の東日本大震災で、予期せず亡くなくなった多くの若者やサッカーをめざす若者の多くがなくなった。

 今回の熊本大地震でも阿蘇周辺の東海大学の学生寮で亡くなった学生の気持ちを考えた。
「それに比べれば、自分は、足が駄目になっても生きていける」
「ちゃんと歩ける。これで十分だと思えるようになったと告白した」
「それを聞き、堀越彦一がたまらず、涙で声が出なくなった」
「安江に交代すると安江も泣きながら、伸二、あんたは偉い!と言った」
「そう泣くなるよ!これからが俺の人生の始まりだぜ!」
「期待してくれよなと言う、安江も号泣してしまった」
「堀越彦一に変わり、これからも応援するから困ったことがあれば連絡しろと言った」

 その後、2020年に堀越伸二は、東京都立大学理学部を卒業して成績優秀で大学院に入りで生命科学を専攻した。そこで、他の大手銀行、証券会社、ネット銀行、証券会社と情報交換しながら新事業探しを始めた。堀越彦一は、定年退職。奥さんの安江は、自分で使える年金が欲しいと食品会社で9時から17時の製造の仕事を継続した。

 そして、麻雀、釣り仲間との付き合いも、かかさずに仲良くして運命的に結ばれた奥さんを大事にして、いつまでも仲良く暮らした。その後、2025年に大手製薬メーカーの研究員と忙しい生活を始めた。一方、堀越達也は経済学部を卒業してソニーバンクに就職しネット銀行で新しい仕事を模索する仕事のプロジェクトチームの一員となった。「完結」
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